日本語怪しかったりするけど…SFサバイバル『Osiris: New Dawn』はがっつりSF世界を味わえる!【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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日本語怪しかったりするけど…SFサバイバル『Osiris: New Dawn』はがっつりSF世界を味わえる!【プレイレポ】

酸素残量に気を使わないと「酸素低い」と片言っぽいアラートが表示されます。

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2023年1月19日に正式リリースとなった、SFサバイバルクラフト『Osiris: New Dawn』。本作は2016年9月29日に早期アクセス版を配信しており、正式版に至るまで6年以上の期間をかけていました。

しかし、本作は悲しいかな2023年1月現在、Steamレビューでは「賛否両論」。直近のレビューに至っては「圧倒的に不評」とされています。そこで本記事では、正式版から初めて『Osiris: New Dawn』に触れた筆者のプレイレポートをお届けします。新規プレイヤーの立ち位置から『Osiris: New Dawn』がどんな作品であるか、チェックしていきましょう。

ただし、本作の主な要素は「サバイバル」と「クラフト」です。こういったジャンルは長い時間をかけ、じっくりと資源を集めていく段階で楽しみが生まれるものと考えます。短いプレイ時間で全ての評価をくだすことは難しいものですので、あくまで“レビュー”ではなく“プレイレポ”と認識ください。

深夜の襲撃者が、翌朝に寝起きドッキリを仕掛ける過酷な世界……!

どうしても初っ端から触れざるを得ないため、本作の欠点から言及していくこととします。それは「日本語翻訳が完成してるとは言い難い」という問題……。モードセレクトには「創造的です」というモードが登場しました。避けて通るには難しいインパクトです。

「YES/NO」が「はい/番号」(「NO」を「No.」と捉えたと思われる)となっていたり酸素低下を「酸素低い」となぜか片言で表現する一方、酸素が切れた瞬間には突然英語で「OXYGEN EMPTY」と表示されることもあります。なんだか、「海外作品に出てくる間違えた日本語世界」のような質感すら漂っています。

そしてこちらは実際のプレイにも影響が出ています。本作は全編にわたって日本語化されているわけではありませんし、むしろ訳された箇所は少なめ。あくまで「ところどころ日本語」といった状況ですので、英語力も必要となってきます。購入の際にはご注意ください。

「創造的です」ってなんのアピールなんだ……と思いつつも「クリエイティブモード」と合点がいったところで、その横にある「STORY CAMPAIGN」をチョイス。シングルモードでプレイを開始します。

さて、まずは難易度から「正常」を選択。なんだ「正常」モードって。他の選択肢には「EASY」があったので、「NORMAL」モードと思われます。

オープニングではいきなり宇宙船が大破し、未知の惑星に突き落とされるところからゲームが始まります。操作可能になった直後、着陸の衝撃で宇宙服およびポッドに亀裂が。酸素が減っていくアラートが鳴り響きます。

サバイバルクラフトだけあって、冒頭から実に慌てさせてくれます。チュートリアル不足な感じは否めないのですが、サバイバルゲーム特有の「死に直面する焦り」を味わえます。脱出したころには酸素残量はゼロ。いつまで生きていられるかわからない状況に陥りました。

さて、こうなったからにはまず喫緊の課題は酸素の確保……。いつまで生きられるかわかりませんが、死ぬ前に急がなければなりません。丘の上に宇宙船の残骸が見えるので、道すがら物を解体しながら向かいます。しかし、酸素ボンベが見つからない。

わりと長い時間、酸素ボンベを探し回ってみました。普通ならもう酸欠になっている状態でしょう。「これ、もう酸欠とか無視してもいいんじゃない……?」と思ったころ、初めの脱出ポッドに酸素ボンベが備え付けられているのを発見。緊張感も薄れていたころに酸素を確保できました。右上には「ポッドから酸素を探せ」と書いてあったのですが、情報量の多さにガン無視していた形となります。これは筆者が悪いですね。

とりあえず新鮮な空気を据えたところで、惑星をうろつきながら夜に備えます。空に浮かぶ岩や、森林に砂漠……未知の惑星とあって、他のサバイバルクラフトと違った緊張感、予想のつかなさが面白いです。

寝床を作ったタイミングでちょうど夜が到来。想像通り原生生物が襲ってきました。しかし、ライトも何もないので姿かたちが把握できず。かろうじて四本足の生き物とはわかるのですが、クリーチャーはヒット&アウェイを繰り返すため容易に倒せません。しかもどうやら複数匹で襲ってきているようなのですが、灯りひとつない暗闇では何もかもが判別不可。

ちなみに、ヘルメットが割れたら補修テープをペタッ。なんだかいい味出してます。

どうにかして寝床から引きはがそうと奮闘してはいたのですが、よく見たらクリーチャーがいても寝れることは寝れるらしい……ということで、闇夜に紛れる襲撃者をスルーすることに決定。未知の惑星1日目の夜は過ぎていきました。

そして朝までの時間経過でクリーチャーが去っていると思っていたのですが、まさかのその場待機! クリーチャーは一晩中寝顔を見ながらこちらが起きるのを待ってくれていたのでしょうか。めっちゃイヤだ…!!

慣れないうちはEASYモードで……SF感溢れるクラフトに胸躍る!

本作は難易度が高めで、硬派なサバイバルといった印象。「正常」モードでは物資不足に陥り、その場しのぎのみで終わってしまうほどのやりごたえです。このままではプレイレポにならないと判断し、「EASY」モードに移行。

すると物資がそこら中に落ちていること、落ちていること……! クラフト材料になる「小石」が大量に転がっている世界は、本当にありがたいものです。そんなこんなで岩の剣(シャードブレード)などを作り、サクサクプレイ。これでも遠出も問題なしと思っていたら、外出先で巨大なクリーチャーに襲われてしまいました。

他のクリーチャーたちを見てうすうす気づいていたのですが、本作は敵の執着心がスゴい! 脱兎のごとく逃げたわけですが、距離を引き離せないまま拠点まで連れて帰ってしまう羽目に。敵の索敵範囲も広いようで、向かいの丘の上まで離れられたと思いきや、こちらを見ると一直線に向かってきます。

仕方ないので、ナイフと壊れたシャードブレードで応戦。EASYモードかつ他に敵がいないからこそ倒せたものの、正常モードでは詰んでたかもしれません。少なくとも、相当の緊張感が生まれていることでしょう。

本作のクラフトは多岐に渡り、銃器はもちろん、SF作品らしくバイオドームから星間移動を可能とする宇宙船まで制作可能! 筆者の進行度では停止していたドローンを再起動してオトモにする程度でしたが、この先に待ち構えているだろうSF兵器の数々、そして防衛拠点設立への夢には胸が躍ります。「正常」モードでは序盤から投げ出したくなるほどの物資不足に悩まされ、ストレスが溜まったのは確かですが……。

また、「創造的です」モードもといクリエイティブモードでは、資源を気にせず広大な惑星を探索することも可能。じっくりと時間をかけていればこんな物が作れるのかという驚きとともに、星間移動や自由度の高いクラフトを楽しめます。

無制限にSF的建造物を作り上げる喜び。純粋にSFクラフトの楽しみが味わえるのが非常に楽しいのです……! サバイバル要素を排してSF世界・巨大建造物を味わいたいといった方は、ぜひこちらをチョイスしてはどうでしょうか。


レポートで触れてきた不満点や、雑とも言えてしまうほど高いゲームバランスは、こうしたジャンルのファンにとって見過ごせないものでしょう。特に日本語対応の点においては「対応していない」と捉えたほうが良いはず。しかし、その上で本作には未知の惑星を切り開く高揚感・緊張感が存在していたのも確かです。どういった判断をするにせよ、このプレイレポートが購入判断の一助になれば幸いです。

  • タイトル:『Osiris: New Dawn』

  • 対応機種:PC(Steam/Epic Gamesストア

  • 記事におけるプレイ機種:PC(Steam)

  • 発売日:2023年1月19日

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:3時間

  • 価格:Steam版 3,600円/Epic Gamesストア版 3,580円


《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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