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【吉田輝和の絵日記】児童文学のような世界を旅する『OU』は、個人的に今年一番発売日が待ち遠しかったゲームだ!

吉田おじさんの2023年イチオシタイトル!

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【吉田輝和の絵日記】児童文学のような世界を旅する『OU』は、個人的に今年一番発売日が待ち遠しかったゲームだ!
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今回は、ジー・モードから発売された『OU(オーユー)』のPC版をプレイ!本作は、記憶を失くした少年が、尻尾に火をつけたオポッサムの「サリー」に誘われて、不思議な世界・ウクロニアを旅するアドベンチャーゲームです。

発売日が待ちきれないゲームがある時は、あえてそのゲームの存在を頭から抹消して「そんなゲームに興味なんかないですよ~」と思い込む自己暗示テクニックで発売日まで乗り切っています。

本作の場合は発売日が待ちきれなさすぎて、一ヶ月以上前からプレイしながら食べるお菓子を揃えたり、座り心地が抜群のクッションを買ってきたり、雑誌の付録のポスターを飾ったりして、発売日に備えておりました!

オポッサムのサリーに導かれ……

少年が目を覚ますと、そこは見知らぬ場所だった。自分が誰かもわからず、話も出来ない。

そばに居たオポッサムの「サリー」が言うには、組み立ての杜と呼ばれる場所に行けば、少年の正体がわかるかもしれないらしい。それに、ここにとどまっていると「サウダージ」なるものの餌になる危険があるようだ。少年は、出会ったばかりのサリーとともに歩き出すのだった。

サリーは、水辺で眠っていた少年を絵画のオフィーリアに例えたり、会話に詩的な表現を用いたりしており、僕より確実に賢そうだ。

僕なら咄嗟にオフィーリアという名称が出てこない上に、面白いツッコミをしようとしてスベってるやつみたいになるだろう。

フィールドの左端まで進むと、小さな池を発見した。サリーいわく、組み立ての社へ行くには、この池に飛び込むのが正解らしい。

尻尾の炎が消えても死なないよね……?

プレイヤーの僕の心配をよそに、勢いよく飛び込むサリー。少年も驚いているぞ。

気になる場所にふせんをペタリ!

少年もサリーの後を追って池に飛び込むと、また見知らぬ場所に立っていた。サリーの尻尾の炎は濡れて消えてしまっていたが、程なくしてまた火が灯った。良かったね。

ちなみに少年のカバンには“ふせん”が入っており、気になる場所にメモ書きを残せるのだ。とりあえず目の前の木にペタリと貼り付けてみよう。

少年が書いたふせんには「きみがこの木のことを知りたいとする。しかしこの木はきみのことを知りたがるだろうか」と書かれていた。少年、ネガティブだな!

僕が自分の身の回りのものにふせんを貼り付けるとしたら……

やっぱ僕もネガティブなメモになっちゃうな。

メモ書きとして貼り付ける以外にも、ふせんを投げつけて、離れた場所にある物を落とすことなどが出来る。

木の上の鳥の巣を、ペラペラなふせんを投げて落とすなんて、すごい手首のスナップだ!

記憶をなくしていたり話せなかったりするので、勝手にぼんやりとした少年だと思っていたけど、なかなかの強者なのかもしれない。

謎解きでもふせんは役に立つ!

サリーと会話をしながらフィールドの左端まで行き、水面に飛び込んで次の世界へ移動する繰り返しでゲームが進行する。

サリーの話す言葉は詩的な上に、知らない名称もバンバン使ってくるので、最初は何を言っているかが分かりにくい。しかし、世界を移動して会話や体験を重ねるごとに、パズルピースがはまっていくように、ウクロニアと呼ばれる世界への理解が少しずつ深まっていく。

組み立ての社に向かう途中、様々な選択を迫られる時がある。海沿いに打ち上げられていたガラスの浮き玉を見つけて、壊すか壊さないかの選択肢が登場した。ふうん、割っちゃおうかな!

「ガラス玉なんて簡単に割れるものだけど、それを君がやる必要あったかな」

サリーは、何かを「するな」とか「しろ」とか言わず、少年がガラス玉を壊しても決して避難するわけではないのだが、逆にそれがキツイぜ……!

ふせんでちょっと言い訳をしてみたり……。

ふせんと言えば、色んな模様や効果を持つふせんが存在する。

暗闇を照らすものや、物を燃やすものなど様々で、謎解きにも使用する。

謎を解く時だけではなく、サウダージと呼ばれるバケモノにも投げつけられるぞ。

BitSummitで本作を試遊した時は「もしかしてふせんで敵を倒しまくるゲームか?」なんて冗談で思っていたけど、燃えるふせんに光るふせん……本作はやっぱりそういうゲームなのか!(違う)


今年一番発売が待ち遠しかったゲームだったので、クリアするのがもったいなくて、背景の木々や石ころにいたるまで、じっくり観察しながらプレイしていました。どのシーンも引き伸ばしてポスターにして欲しいくらい素晴らしいビジュアルです。

本文でも書いたように、最初はなんのこっちゃわからない情報の欠片が少しずつ集まって、「これはこういうことだったんだ」と、ウクロニアと呼ばれる世界への理解が少しずつ深まっていくのが最高でした。

絵日記を読んで「こういう世界観、好きかも……」と気になった方は、是非プレイしてみてください。

『OU』はニンテンドースイッチ/PC(Steam)を対象に発売中です。


Nintendo Switch(有機ELモデル) マリオレッド
¥37,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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