最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】

「ゲームで遊ぶこと」の楽しさがギュッと詰まった作品。

連載・特集 プレイレポート
最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】
  • 最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】
  • 最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】
  • 最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】
  • 最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】
  • 最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】
  • 最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】
  • 最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】
  • 最大4人プレイも可能!自由気ままなリス生活アドベンチャー『ため込め、リスのほっぺ』でクラフト、ハウス建築、お宝ドングリ探しなど、のんびり冒険を満喫しよう【プレイレポ】

動物を主人公にした作品は、映画、アニメ、小説などのエンタテインメント領域においては珍しくはありません。とくにゲーム業界では、『Goat Simulator』(ヒツジ)、『カニノケンカ』(カニ)、『Stray』(ネコ)など挙げればキリがなく、人気のあるモチーフと言えるでしょう。

その中でも「アドベンチャー」が主体のゲームに焦点を当てれば、先述の『Stray』だったり、キツネの親子を描く本格的ストーリー『The First Tree』や、ボーダーコリーが冒険する『Farewell North』などいくつもあります。

ということで今回は、「リス」が主人公のアドベンチャーゲーム『ため込め、リスのほっぺ(Squirreled Away)』のプレイレポートをお届けします。



キュートなリスが主人公!癒やしのクラフト・アドベンチャー

本作は、オープンフィールドを舞台にした三人称視点のアドベンチャーゲーム。シングルプレイおよび、最大4人の仲間とオンラインマルチプレイを楽しめます。

Far Seasが開発し、『Lightyear Frontier』などのAmplifier Studiosがパブリッシャーを担当する本作は、PC(Steam)向けに2025年3月29日発売されました。執筆時点におけるSteamレビューのステータスは「非常に好評」となっています。

プレイヤーは、動物のリスを操作して広大な都市公園を縦横無尽にかけ回ります。そこで待ち受けるのは、素材あつめやツリーハウスの建築、道具のクラフト、仲間たちとの出会いなど、「生き残れるかどうか」心配する必要のないゆったりとした時間が流れる世界での冒険です。

実際にプレイしてみると、その牧歌的でマッタリとした雰囲気は心地良く、何よりトゥーン調のグラフィックが爽やかで細部まで美しく好印象でした。また、木々を軽快によじ登り、枝から枝へとジャンプするリスの動きがいちいち可愛いし、風になびく草木やキラキラ流れる小川といった色彩豊かな自然環境など、アニメーションのクオリティも非常に高く、本作の世界に命を吹き込んでいました。

さらに良かったのは、豊富なアクティビティがあってプレイに飽きがこないこと。立体的なフィールド探索をはじめ、簡単だけど奥深いクラフトや建築要素、やりがいのあるクエスト依頼、ヒントをもとに見つけ出す「黄金のドングリ」探しがめっちゃ楽しい。なんというか、プレイヤーのワクワク感を刺激する「ゲームで遊ぶこと」の楽しさを再発見できるような作品だと感じたのです。

操作感、言語などについて

本編に入る前にサクッと各オプションを見ていきます。操作は、キーボード・マウスおよびコントローラーが使用可能。筆者はXboxコントローラーでプレイしましたが、ほぼすべてのアクションに対応していて違和感なく遊べました。操作感はとても快適で自分がリスになったような感覚で遊べたのが良かった点です。

言語は日本語字幕に対応しており、キャラの会話やアイテムの説明など翻訳精度は良好でした。そのほかは、簡易的なグラフィックと音声設定が行えます。オプションは過不足ないシンプルなつくりでした。

気ままで自由、ストレスフリーな世界を冒険しよう

さて本編がスタートすると、いきなり空から落ちてきたのは茶色の毛皮にモフモフの尻尾が特徴的な「リス」。まったくストーリー説明がないので戸惑いますが、どうやらこの愛らしいリスが主人公のようです。

まず目に飛び込んでくるトゥーン調のビジュアルに心惹かれます。本作はリアル路線ではなく、擬人化されたファンタジーな世界が魅力的。カメのテリーだって喋るし、リス仲間のマヤも人間のように話しかけてきます。そんな世界観だからか、色々と「リスらしからぬ」行動も垣間見えてきます。

瞑想中

たとえば、各エリアには「リスの聖域」というスポットがあり、負傷時にリスポーン地点として機能します。さらにここではなんと「瞑想」することが可能で、新たなクラフトや建築の設計図がアンロックされる仕組み。坐禅を組み神妙な顔で空中浮遊するリス、見たことありますか?

他にも、斧をクラフトして大きな岩を思いっきり砕いたり、空中をグライダー滑空したり。ゲームを進めれば「釣り」だってできちゃう始末。およそリスの習性とはいえないぶっ飛んだ設定ですが、わりとすんなり受け入れることができたのは、やはり本作の持つ遊び心あふれる世界観のおかげでしょうか。

とはいえ、本来のリス的なムーヴも可能です。エリアには必ず「貯蔵庫」があって、木の実やイチゴなどを一定数収めると報酬としてインベントリスペースが増えたり、お腹がへった時はキノコや果実を食べてみたり、リスっぽさも堪能できます。とくに木々をどこまでも登っていき、枝から枝へジャンプする瞬間は、自分がリスのような気分になれて楽しいものでした。

本作は基本的に仲間からのクエストをこなし、次のエリアへと進んでいきます。ですが、攻略順はプレイヤーの自由ですし、サバイバル系にありがちな空腹や寒さなどのパラメーターは一切なし。生存競争にあせることなく、まったりと気ままに冒険できるのが心地よいです

しかも、LTボタンで周辺をスキャンできるので、どこに誰がいるのか、自分の拠点(ツリーハウス)がどこなのか一目瞭然。このようにゲーム全体が「ストレスフリー」な設計だったのも嬉しいところでした。

クラフト、建築、宝探し、釣り(!)まで──豊富なアクティビティを満喫しよう

日誌を開くと、さまざまな機能にアクセスできます。「クエストメニュー」は現在のエリアの目標や概要、進捗状況がイラスト付きで確認できて、非常にユーザーフレンドリーです。

「収集品メニュー」は、各フィールドに散りばめられている「黄金のドングリ」や「貯蔵庫」など、ミニゲーム的な楽しい収集要素の進捗具合を確認できます。これがプレイヤーのコンプリート欲をほどよく刺激してくれるのでグッド。

「インベントリメニュー」はクラフト素材となるアイテムの確認や、作成したガジェットの装備スロットの変更、さらにリスの毛皮の色まで変えれてしまう優れモノ。スペースは限られていますが、貯蔵庫を発見していっぱいにすれば拡張されていきます。いらないアイテムはその場に捨てることも可能です。

豊富なアクティビティがあるのも本作の魅力。「クラフト」は特定の素材をあつめると、一部のアイテムを除きメニューからいつでも作成できます。そして、瞑想のたびに作成可能なものが増えていく仕組みで、「次はなにが作れるんだろう」とワクワクさせてくれます。

小石や枝といったよく使う素材のスポーンが早く、欲しいときに手に入るのが非常に快適。ストレスの少ない設計がゲームへの没入感につながっていました。

そして最大の特徴といえば、夢の「ツリーハウスづくり」!本作では、大きな木の上での豪華なリス生活を思う存分楽しむことができます。建築は、ふたつ目の島にたどり着き、鳥のロッタに話しかけるとアンロックされます。

拠点になるツリーは特定の場所に限られていますが、クエストをこなしていけば別のロケーションにも移動できます。とはいえ、ツリーは設置場所に困ってしまうほど広大です。

まずは、土台となる「床と壁」を設置していきましょう。操作は簡単かつ明快で、カテゴリを決めたらパーツの形状は十字キーで選択し、回転を加えて納得がいけば設置します。気に入らなければXボタンで消去もできます。必要な素材は表示されているので、何が足りないかすぐに確認できるのも親切でした。

土台づくりを終え、屋根やドアを設置すると、いよいよ自分の家らしくなってきました。ちなみに、ベッドで休むと体力とエネルギーが回復するので早めに作っておきましょう。

建築メニューはほかにも、作業台や製材所、調理台など特別なアイテムをクラフトするための道具も作成できるので、すべての作業を拠点で行えるようになります。

また、新たな物件を手に入れることもできます。古い拠点に飽きたら心機一転、引っ越してみるのも良さそうです。

「リスが住む豪邸ってどんな感じだろう」と考え試行錯誤しながら理想のツリーハウスを拡張していくのはとても楽しく、想像力と創造性を刺激してくれる体験でした。

本作では「釣り」もできます。リスが竿を構えるその姿はシュール、だけども可愛い。釣り自体は本格的なものではなく、餌を付けずリールも巻かない簡素なもの。湖や川の特定ポイントに投げるだけですが、釣れた魚はクラフト素材になることもあり、ミニゲーム的に楽しめました。

そして最後に紹介する「黄金のドングリ探し」も素敵なミニゲーム要素です。公園の各エリアには、不思議な金色のドングリが隠されており、すべて見つけ出していきます。

ただ闇雲に探すのではなく、ヒントを頼りに隠し場所を当てる「謎解きスタイル」なのがアツい。リスの聖域にはそれぞれのドングリに対する「ありかを示す言葉」が書いてあり、たとえば“砂の中のお宝”とあれば砂場の周辺を入念に探してみると……といった具合。このドングリ探しは思いの外楽しく、童心に帰ったような感覚で夢中になったのでした。

「ゲームで遊ぶこと」の楽しさを教えてくれる一本

遠い昔、筆者が初めてゲーム機を買ってもらい、ただただ純粋に眼の前のゲームに没頭して遊んでいたあの感覚。本作は「懐かしい手触りと匂い」を持った品質の高い素晴らしい作品です。アクション、クラフト、建築、アクティビティなど一つ一つの要素が丁寧に作られていて、普段クラフト系に馴染みのないプレイヤーでも、なんならゲームすらしない人にも本作は「入門編」としてうってつけかもしれません。

キュートなリスが活躍する自由気ままな冒険は、「ゲームで遊ぶこと」の楽しさを体験できる一本になっていると感じました。


  • タイトル:『ため込め、リスのほっぺ(Squirreled Away)』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)

  • 発売日:2025年3月29日

  • 著者プレイ時間:8時間

  • 価格:1,700円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと



色鮮やかで優しい世界に癒やされるスパ…!とくにツリーハウスの建築とドングリ探しに夢中になったスパよ


ライター:DOOMKID,編集:みお

ライター/心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

+ 続きを読む

編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top