新規IPと思えぬ1年間の目まぐるしいIP展開。それらへの本音の感想
タカロク:学生といえば、本作は少女漫画誌「りぼん」でコミカライズ「都市伝説解体センター Parallel File」が連載されていますよね。こうしたメディアミックス展開はどう思われますか?
重田:コミカライズはかなり面白いです。本作であざみは高校生設定になっているのですが、かなり原作をなぞっていて。僕は単行本派ですが、どこがパラレルなんだろうと思いつつ、漫画にしてもこんなに面白いんだって思いました。
移動とかSNS調査とか、ゲームだと作業感が出る部分も漫画だとサクッと絵だけで完結するので。読んでいない人がいたら、ぜひおすすめしたいなと思います。
タカロク:おお、私は未読なので、これから読むのが楽しみです!『としかい』は小説も出ていますよね。
重田:スピンオフノベライズ「都市伝説解体センター 断篇集」は、首なしライダーとか、ミュータントチキンなど都市伝説の題材を活かしたトリックとミステリーが書かれています。特に、円居挽先生の作品がすごく良いなと思いました。
各務都心:小説版は1話から5話までの間の話なんですよね?
重田:そうです。ジャスミン視点で心の声も載っているので、「私はあざみを騙しているんだ」みたいなことを言っていて……。前提としてクリア済みプレイヤー向けの小説なので、「これ読みたいやつだ!」と喜びながら読みました。
各務都心:ファンの心理がわかっている。商売が上手いですね。
タカロク:メディアミックスだと、あとはオーディオコンテンツやセンター試験もありますよね。次はいよいよアニメ化や映画化ですかね?
各務都心:実写化するのではと予想。誰と誰が同一人物とバレないようにするのが、少し大変でしょうが。
タカロク:そこをしっかり表現するなら、確かに(笑)。
各務都心:メディアミックス展開で特に思いますが、出版社がインディーゲームビジネスをやる意義は、こういうところにあると思っています。非常に良い流れですよね。
タカロク:そうした展開の中だと楽曲の広がりもすごいと思いますが、音楽面ではいかがですか?
各務都心:申し訳ないのですが……主題歌「奇々解体」は全然好きではないんですよね。引きであの曲がかかると、かっこいいし演出も好きですけれど……。楽曲としては、もっとしっくりくる歌詞ができたんじゃないかと。
重田:僕もゲームをやってる時は主題歌がそんなに好きじゃなかったです。でも、MVをクリア後に見て大好きになりました。MVがひとつの作品になっているんですよ。
ゲーム全体としては歌詞が合ってないかもしれないのですが、MVで歌詞通りの背景が流れると「この曲ってゲームに合っていたんだ!」って思えるようになりました。何回も繰り返し見ているので、実は再生回数にかなり貢献しているかも(笑)。
タカロク:「奇々解体」はかたたかんなさんが歌われていますが、考察で歌とラップのパートを1人で歌い分けているのは、主人公のことを表しているんじゃないかというのを見て、印象が変わりましたね。好きというか、曲としての面白さが変わりました。あと個人的にサントラがとても好きで、よく聞いています。
各務都心:BGMは……ほぼ覚えていないですね……。
タカロク:私もプレイしていた当初は特に印象になかったのですが、インディーゲームって曲も良い作品が多い印象だったので、サントラを聞いて改めて「こんなに良いBGMだったんだ」と思いました。特に6話のあざみちゃんが廻屋の正体を畳みかけるシーンは、躍動感があって好きですね。機会があれば、聞いてほしい1枚ではあります。
そして音楽といえば、最近キャラクターMVなるものも公開されましたよね!
重田:僕はかなり気に入っています!廻屋のMVがボーカロイドっていうのが、含みがあって良い。ネット文化とかが根付いている作品なので、そこにKAITOを使うセンスが良いんですよね。ライブがあったら盛り上がりそうなので、オフイベントで見たいって思います。
タカロク:やはり、それぞれの歌手やボーカロイドは、キャラクターイメージなんでしょうかね?
各務都心:だとしたら、違う見た目で違う声って、普通じゃないですか。同じ見た目で違う声ならわかるんですが。
重田:楽しむために、都合よく解釈したいというのはありますね。
タカロク:まぁ実際、歩ちゃんも都合よく廻屋を岡本信彦さんの声にしているのかもしれませんから……。
重田:そして僕も都合よく解釈しているから、第6話の存在は無視しているという(笑)。












