2026年5月3日、「東京ゲームダンジョン12」が開催されました。
本イベントは、東京・浜松町で行われたインディーゲームの展示会です。自身もインディーゲーム開発者である岩崎匠史氏らによって企画・実施されているイベントで、ゲームが試遊できたりグッズを購入したりすることができます。今回はなんと3フロアでの開催となり、合計400以上の団体が出展しました。
本記事では出展タイトルの1つ、ホラー風味の短編テキストADV『KINDLING HOUR』の試遊と、開発者ミニインタビューの様子をお届けします。

主人公は、突然姿を消した友人・夢子を探すべく、外へと飛び出します。「私もあなたも変わってしまったの、もうあの頃に戻れないわ」、そう口にして電話を切った夢子……彼女に一体何があったのでしょうか……。

外は真っ暗な暗い世界。頼れるのは、祠で拾った1本のロウソクだけです。主人公はロウソク片手に道を進みながら夢子を探していきます。

道中では、日記を拾ったりレコードを拾ったりしながら進んでいきます。日記ではいろんなことを断片的に知ることができます。14歳の誕生日にギターを買ってもらったことや、主人公と夢子は高校で「YUMECO & THE乙女デリックス」というバンドを組んでいたことなど。


なかなか楽しそうな学生生活だな……なんて思っていますと、突然暗闇でない場所につきました。そこはなんと、主人公の部屋だったのです。



そして気が付いた時には、また祠の前にいたのでした。

「何か大切なことを思い出せそうな気がする」。そう思い、再度進み始める主人公でしたが、その行く手を何やら変な存在が遮ります。異形の頭をした女子高校生のような化け物は、流行っている曲をオススメしてきて、主人公が好きな曲はダサい、と押し付けてきます。


これに対して主人公が「押し付けるなー!」とキレることにて撃退。少しおどおどしたように見える主人公ですが、夢子を探す中で成長していくのかもしれません。
今度は自分の部屋、ではなく、初めてライブをした教室に辿り着きました。そこで過去に思いを馳せたところで試遊は終了です。


断片的に見えた過去の記憶は楽しそうではありますが、ところどころ不穏な要素もありました。散乱した教室、また敵のようなラジカセなど……。果たして、主人公たちの過去には、何があったのでしょうか?主人公が「大切なこと」を忘れているらしいことと、何か関係しているのでしょうか?また、主人公は無事に夢子と再会できるのでしょうか?
因みに本作は「グロなし・ジャンプスケアなし」と明言されています。それらの描写が苦手な方も、安心してお楽しみいただけます!
ここからはインタビューの様子をお届けします。
――自己紹介をお願いいたします、お好きなゲームもお聞かせください。
くわぽん氏:「KUWAPONG SOUND DESIGNS」という効果音制作をやっております、くわぽんと申します。好きなゲームは『Subway Midnight』ですね。可愛い系のホラーゲームが好きです。
――本作も「可愛い系ホラーゲーム」にあたると思うのですが、影響を受けたゲームはありますか?
くわぽん氏:『Subway Midnight』とか『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』とかですね。ああいう、雰囲気のあるテキストが味わえる方向でやりたいな、と思って制作しました。
――試遊の中で主人公たちは学生時代にバンドを組んでいましたね、私も軽音部に所属していたので少し懐かしい気持ちになりながらプレイしていました。バンドや音楽の話もたくさん出てきました。効果音制作もされていらっしゃいますが、やはりロックミュージックの影響がありますか?
くわぽん氏:だいぶ前なのですが、効果音制作をする前はバンド活動をしていました。その活動の中で経験したこととか思ったこととかを、本作の物語に盛り込んでいます。
――多言語対応とのことですが、具体的には何語を予定されていますか?
くわぽん氏:日本語、英語、中国語と韓国語を今のところ予定しています。中国語も、繁体字と簡体字、どちらも予定しています。ほかの言語についてはSteamのウィッシュリスト数に応じて追加していければ、と思っています。
体験版を現在itch.ioの方で公開しておりまして、そちらの反応を見ながら翻訳の修正など行っています。
――2026年発売の予定ですが、詳しい日程は決まっていますでしょうか?
くわぽん氏:決まっていません。完成させようと思ったら気合い入れれば何とか、と思うのですが、ゲーム体験をより良くする工夫を考えているところなんです。なのでちょっと良い出会いがあったりしたら延びちゃうかもしれません。
――大切なことですからね……!最後に、本作の発売を楽しみにされている人に向けて一言お願いいたします!
くわぽん氏:生きていてへし折れちゃうこともあると思うんですけれど、自分もなんとか生きているので。適当に生きている人間でもなんとなくやっていけるから大丈夫だよ、ということを伝えられる、寄り添える作品になれば、と思います!
――ありがとうございました!

『KINDLING HOUR』は、PC(Steam)向けに、2026年内配信予定です。また、itch.ioで体験版が配信中です。











