ブラウン管で遊ぶのがエモすぎる『北へ。』影響の恋愛ADV『モーキス』に名作の予感を感じた。画面越しにこれでもかと溢れる、平成へのノスタルジーと憧憬【ゲームパビリオンjp2026】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ブラウン管で遊ぶのがエモすぎる『北へ。』影響の恋愛ADV『モーキス』に名作の予感を感じた。画面越しにこれでもかと溢れる、平成へのノスタルジーと憧憬【ゲームパビリオンjp2026】

ブラウン管に映るゲーム画面は、実写背景も相まって雰囲気抜群!

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ブラウン管で遊ぶのがエモすぎる『北へ。』影響の恋愛ADV『モーキス』に名作の予感を感じた。画面越しにこれでもかと溢れる、平成へのノスタルジーと憧憬【ゲームパビリオンjp2026】
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2026年7月25日、京セラドーム大阪スカイホールにて、インディーゲーム展示会「ゲームパビリオンjp 2026夏」が開催されました。

非常に個性豊かなゲームが多数出展された本イベントでしたが、会場の中に、ひときわ目を引くブースを発見しました。

令和のこの時代に、まさかのブラウン管。一体このゲームは……!?

本ゲームの正体は、インディーゲーム制作チーム・福田コーポが手掛ける恋愛ADV、『モーキス』です。

とにかく他のアドベンチャーゲームとは一線を画するビジュアルの本作。筆者も実際に本作をプレイし、そのエモすぎる雰囲気を堪能してみることに。

1999年、東京。平成を全身に浴びる圧倒的な雰囲気作り

本作の舞台は1999年。東京都国分寺市のとある高校。ノストラダムスの大予言が世間を騒がせ、世界の滅亡が叫ばれたあの平成時代が舞台となっています。

ただし私たちの現実と違うのは、この世界ではその予言が成就に向かっているということ。終わりゆく世界を舞台に、主人公は6人の少女と関係を取り結んでいきます。

今回の試遊で遊ぶことができたのは、序盤の導入パートのみ。物語がどのように展開されていくかについては、残念ながらほとんど知ることができませんでした。しかしそれにつけても目を引くのは、本作の圧倒的な画作り。ブラウン管に表示されているということもあって、非常に良い雰囲気を感じます。

また、本作は背景が全て実写となっているのも特徴的。かなりラフに描かれたキャラクターとリアルな背景とのギャップが、何とも言えない不思議な質感を醸し出しています。

さらに、UIにもこだわりが。ブラウン管に表示されているこのUI、何とフォントは実際に平成のビデオテープなどで使われていた古いものをあえて使用しているそうです。

しかも、日付の下に表示される天気や温度なども、開発チームが実際に残っている当時の記録を調べ、正確に再現しているとのこと。このこだわりっぷり、もはや狂気の域……!!

実際のゲームプレイにおいてはユーザーの環境的にもフルHDのモニターに合わせたものになりそうですが、画面比率は当然4:3を維持するとのこと。さすがです。

ブラウン管を直接撮影したときのこの“ぼやけ”、たまんね~~~~

また、ここで実際にお聞かせすることはできませんが、音楽も非常に良好。90年代後半から2000年代前半のアドベンチャーゲームを想起させる、あの独特の音源使いもしっかり再現されています。

ビジュアルから音楽まで、とにかく作り手のこだわりがたっぷり詰まった本作。1999年という時代の雰囲気をここまで魅せることのできるゲームはそうそうないでしょう。当時を生きたゲーマーや平成への憧れがあるゲーマーにとっては、ちょっとしたタイムスリップ気分が味わえるかもしれません。

それにしても、ここまでリアルな1999年の雰囲気を、開発者たちはどのようにして作り上げたのでしょうか?

ゲーム内容の紹介もそこそこに、ここからは制作チーム・福田コーポの黒部成智氏小林勇輝氏へのインタビューをお届けします。

『ときメモ』『アマガミ』『北へ。』―名作ギャルゲーの系譜

――プレイしてみて、本作の雰囲気にはとても感動しました。このような平成のノスタルジーを表現するにあたって、どこからインスピレーションを得ているのでしょうか?

小林氏:本作の雰囲気を作るために特に参考にしたのは、2000年代のギャルゲーです。我々は『ときめきメモリアル』や『アマガミ』などの名作ギャルゲーが大好きで、その時代の質感や雰囲気を再現しようという想いがありました。

――あの頃の作品の雰囲気って、独特の味がありますよね。舞台が国分寺という実在の場所というのも、本作の空気感を作るのに一役買っていると思います。

小林氏:背景は実写の写真なのですが、撮影は実際に国分寺まで足を運んで撮影したものなんです。

また、ゲームで描かれるのは「1999年の国分寺」なので、当時を再現するために我々は徹底的に当時の資料を参照しました。当時の国分寺の街並み、時刻表、気象観測まで参照して、史実に基づいて登場人物の行動設計や背景画像の修正を行っています。

――現実の場所を舞台にするというアイデア自体は、どこから生まれたのでしょうか?

小林氏:『北へ。』という北海道が舞台のギャルゲー作品があるのですが、そこからの影響が大きいですね。あの作品も実在の場所が多数登場するのですが、現実が舞台であるという点と舞台の実在感を高めるために、本作でも国分寺をフィーチャーしています。

――ところで、お二人とも物凄くお若く見えますが、年齢をお伺いしても……?

黒部氏:メンバーは全員2004~2005年生まれで、自分は現在大学4年生です。

――なんと!そんな若いメンバーで制作していたのですね!

黒部氏:1999年という時代設定は、ノスタルジーもありますが、憧れに近い想いで選んだ部分があります。90年代~2000年代の日本って、どこか終末に向かっているような特殊な雰囲気があります。そして自分たちが遊んできた2000年代のゲーム・アニメ作品の中にも当然そういった要素がありました。

そういった独特の表現、当時の空気でしか作れなかったであろう作品を、今の時代にもう一度作ってみたい。当時を懐かしむユーザーだけでなく、平成レトロを愛好するゲーマーの皆さんにもぜひ遊んでいただきたいと考えています。


お二人によると、『モーキス』のリリースは順調に進めば2027年1月ごろにSteamでの発売を予定しているとのこと。

現在ではSteamストアページのほか、当時のインターネットサイトを再現した公式サイトも作成されているので、本作の雰囲気をより知りたい方はぜひともアクセスしてみてはいかがでしょうか。

ライター:植田亮平,編集:八羽汰わちは



編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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