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人気シリーズ3作目はサバイバルロードトリップADV!『Monster Prom 3: Monster Roadtrip』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】

今回は、人気の対戦型恋愛シム『Monster Prom』シリーズの3作目、サバイバル要素のあるロードトリップアドベンチャーゲーム『Monster Prom 3: Monster Roadtrip』をお届けします。

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人気シリーズ3作目はサバイバルロードトリップADV!『Monster Prom 3: Monster Roadtrip』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
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デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回は、人気の対戦型恋愛シム『Monster Prom』シリーズの3作目、サバイバル要素のあるロードトリップアドベンチャーゲーム『Monster Prom 3: Monster Roadtrip』をお届けします。

本作はスペイン・バルセロナを拠点とするBeautiful Glitchによって、2022年10月22日にSteamで配信されました。『Monster Prom』シリーズの1作目は、2018年4月にリリース。「短時間(30~60分)でサクッとプレイでき、しかもオンラインPvPまである恋愛シム」ということで注目を集めました。

『The Yawhg』のゲーム画面。『Monster Prom』が参考にした画面構成やシステムが所々に見られます。

ゲームシステムのリスペクト元となったのは、2013年5月にSteamでリリースされたADV『The Yawhg』。短時間(30分ぐらい)でプレイできるマルチプレイ型(最大4人)の作品です。行動の結果でパラメータが増減し、6週間後に襲い来る「The Yawhg」の厄災に対してどのような役割を果たせるかといった内容になっています。

1作目の『Monster Prom』は、シリアスで絶望感漂う『The Yawhg』を、コメディ調の恋愛シム的な作品に昇華させました。プレイヤーはモンスター達の通う高校の生徒となり、恋人を作って3週間後のプロム(高校卒業前のパーティ)に臨むというものです。「学園もの」という身近なテーマなので、取っ付きやすさがありますね。

ポップなアニメ調イラストは日本人にも受け入れられやすいのですが、残念ながら日本語サポートは無し。ただそのことから、「『Monster Prom』で英語を勉強をした」という日本人ゲーマーも少なくないとか。日常で使える言い回しも多いので(日常で使わない方が良い会話も多いですが)、英会話の勉強がてらにプレイするのも良いかもしれませんね。

2020年10月にリリースされた2作目『Monster Prom 2: Monster Camp』では、サマーキャンプが舞台となっています。システム自体は基本的に前作を踏襲しており、キャンプ最終日に目当ての子へアタックするといった内容。前作のマイナーチェンジ版といった感じなので、シリーズ初プレイでしたら前作からプレイした方が取っ付きやすいとは思います。

そして3作目である本作ですが、テーマはタイトル通り「ロードトリップ」。1,2作目からゲームシステムやコンセプトを大幅に変更し、リソース管理を必要とするサバイバルADVとなりました。またマップも1画面固定のものから、行き先を選んでいく「人生ゲーム」的なスタイルになっていますね。一体どんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう。

旅の始まり!

ゲームは「オフライン」と「オンライン」があります。1~4人までプレイ可能で、オフラインだとパスプレイになります。ゲーム終了時に勝者・敗者のランク付けをせず気軽にプレイできる「Friend Hugger」モードがあります。これを使えば「友情破壊ゲーム」にならずに済みますね。

難度は3段階。「イージー」だと初期リソースが多めになり、ADVパートを楽しみやすくなっています。逆に「ハード」はリソース少なめな上、ゲーム中でのリソース変化も大きくなります。今回はサバイバルも楽しみたいので「ノーマル」でいきましょう。

キャラは本体の4人と、DLCの4人で、合計8人から選べます。画像はDLCキャラのマジカルキャット「ファン」。
前作『Monster Prom 2: Monster Camp』でバーテンダーを勤めていたファン。完全に別人(別猫)ですね。

プレイヤーキャラの選択。DLCキャラの4人を購入しているので、全部で8人から選択できます。今回はビジュアルにインパクトのあるDLCキャラ、マジカルキャットのファン(画像上)でいきましょう。巨大掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」にいそうなキャラですね。前作ではバーテンダーを勤める子猫(画像下)だったのですが、随分成長してしまいました。ちなみに名前と性別の代名詞は変更可能。代名詞には「He」「She」以外に「They」があります。

狼男のスコット、ゴーストのポリーとともにロードトリップへ繰り出すファン。これまでのように固定マップではなく、行き先を2択で選択する形になっています。目的地にカーソルを合わせると、どのパラメータが増減するのか、ざっくりと教えてくれます。

スコットとポリーによるゲーム解説。リソースには「ハイプ」「マジック」「マインド」「マネー」「ソウル」「スタミナ」の6つがあり、どれかが尽きた時点でゲームオーバーです。リソース管理をしつつ、目的地にたどり着かなくてはなりません。

画面右のタブをクリックすると、6つの目的地へたどり着くために必要なリソース量を確認できます。どのリソースを集中的に増やすのかも考えていかなくてはなりませんね。

ぶっ飛んだイベントが目白押し!

行き先に「ファンシーモーテル」を選びました。ここで「フロントにいたずら電話を掛ける」「バーに行く」「アメニティを探す」の3つの選択肢。どのリソースが増減するかは3つとも不明状態です。せっかくなのでバーへ行ってみましょう。

バーでは「遊び人」「ワーロック」「傭兵団」から酒を奢られました。誰に話し掛けるかの選択です。傭兵団を選んでみたところ、「これから仕事で暗殺しに行くんだけど、マシンガンが余ってるんだ。参加しないか?」と気軽な感じで誘われました。カジノにいる犯罪者を殺しに行くミッションに参加し、「ソウル」が2減った代わりに、報酬として「マネー」が2増加。

次は「ナショナルパーク」に到着。選択肢の右にある「↑↓」マークは、リソースの1つが上がる代わりに、1つが下がります。シリーズ通して運要素強めのゲームですが、本作では増減するリソースの内、どちらかが明示されることがあるので、上手く使って運要素を減らしていきましょう。例えば一番下の「ハイキングへ行く」を選ぶと、「スタミナ」が減る代わりに、何かが上がります。

「ハイキングへ行く」を選んだ結果、前作にも登場したモスマンと遭遇。一緒にパーク内を散策していると、森林の危機を救うため、なぜか悪魔と戦う羽目に。先程からぶっ飛んだイベントが続きますが、ちょっとしたオチもついてなかなか楽しい。結果、「スタミナ」が2減った代わりに、「マジック」が2増えました。

初プレイ時には、車の移動時に攻略情報を教えてくれることがあります。どのようなメカニズムでリソースが増減するのかなど役立つ情報が多いので、しっかり読んでおいた方が良いでしょう。旅はまだ始まったばかりです。

旅路の果てに

移動先を4つ通過すると、休憩所にたどり着きます(1週間が経過したことになります)。ここでは5つの場所のどれかを選択可能。マルチプレイだと、車以外の場所は早い者勝ちになりますね。

スコットとポリーの座っている場所を選んだところ、「どちらと会話するか」の選択に。会話をすると、1週間持続するパッシブ効果「リソースの増減+1」が得られます。今回はポリーを選択。

話題を選択し、会話をしていきます。今回はゴーストの人生がどんなものなのか、色々教えてもらいました。しかしファンのビジュアルのインパクトがすごいですね。

翌週、選択肢に新たなアイコンが出現。リソースの増減を「少ない」「普通」「多い」の3種類から選べます。無難な選択をするか、大きな賭けに出るか、どうするかはプレイヤー次第です。

次の休憩所では、物々交換可能な店に入ってみました。こちらの差し出す物と受け取る物で、リソースが増減します。何が増減するかは明記されてないので、アイテムの用途で推測するしかありません。

リソースをやり繰りしながら条件を達成し、何とか目的地にたどり着いた一行。一体どんな運命が待ち受けているのか、続きはぜひ自身の目で確かめて見てください。

ぶっ飛んだイベント満載のサバイバルロードトリップADV

本作は前作・前々作の恋愛シム的なコンセプトから、仲間達とともにハチャメチャなロードトリップを楽しむ「人生ゲーム」的なサバイバルADVへと変化しました。とにかくイベントが楽しいですね。これまでと比べてテキストも多めで、プレイ時間も長めになりますが、途中セーブもできますので、時間を掛けてまったりとプレイするのが良いでしょう。

本作のコアとなる「リソースの増減」ですが、ある程度は推測することができます。例えばお金を使うようなイベントなら「マネー」が、体力を使ったり食事をしたりといったイベントなら「スタミナ」が増減します。リソースを0にしないことを最優先にしながら、目的のリソースを上げていくと攻略しやすいかと。

一度クリアすると、再プレイ時に「Prank Master」モードがアンロックされます。積極的に勝敗を決める、いわゆる「友情破壊モード」ですね(「友情が破壊された場合の責任をBeautiful Glitchは取りません」との注意書きも)。前作・前々作もそうですが、本作も残念ながら日本語サポートは無し。リソースの増減だけに注目すれば英語が読めなくても遊べないことはありませんが、本作のメインはやはりそのぶっ飛んだストーリーや会話でしょう。日本でも受け入れられやすいイラストなので、今後の展開に期待したいと思います。

製品情報

『Monster Prom 3: Monster Roadtrip』
開発・販売:Beautiful Glitch
対象OS:Windows、macOS、Linux
リリース日::2022年10月22日
通常価格:1,250円
サポート言語:英語
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/1665190/Monster_Prom_3_Monster_Roadtrip/

《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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