今回は、PC(Steam)向けに2025年12月18日にリリースされた、事故物件監視ホラー続編『日本事故物件監視協会2』のプレイレポートをお届けします。
◆「業務内容」はそのままに、リアルな恐怖が超倍増……!

恐怖心を抑えて、いざ本編を開始。前作同様に、プレイヤーは「日本事故物件監視協会(JSP)」という架空団体の監視員となり、実在する日本国内の事故物件に設置された監視カメラを通じて、深夜0時から5時まで「異常現象」を監視・報告するホラーシミュレーションゲームとなっています。

前作を知らない方に向けておさらいすると、本作はフェイク・ドキュメンタリーや「ARG(代替現実)」的なリアル感を演出する手法をゲーム内外に取り入れているのが特徴的です。
たとえば、本作に登場する「一般社団法人 日本事故物件監視協会」という架空の団体は、ちゃんと公式サイトが作られている手の込みようで、業務内容や調査実績などを細かに掲載。さらに代表理事の「田中正明」なる人物の挨拶も語られている徹底ぶりです。

またサイトには、調査実績や求人情報まで掲載してある徹底ぶりで、本当にその組織で働いているかのような没入感を楽しめます。


ゲームをスタートすると、そのモキュメンタリー的な演出はさらに加速します。まず、“監視員安全指導マニュアル”の手引きが紹介され、この「監視業務」は実存する企業で行われており、「登場する事故物件および霊障や異常現象も実際のものを使用している」という警告画面になります。



加えて、マニュアルには「今月の殉職者」についての不吉な死亡報告書や、「〇〇(黒線で消されて読めない)が接触してきた場合は御経を唱えてください」とあったり、業務中は明らかに異常な現象が起きることを強く示唆しており、プレイヤーの心理的不安をこれでもかと煽ってきます。


一通りマニュアルを見た後は、実際の業務へと移行し、セレクト画面から物件を選択して開始します。本作では、「静岡県 玄岳ドライブイン」「鳥取県 K邸」「長野県 ホテル・セリーヌ」「不明(のちに解放されるステージ)」など、新たな4件の事故物件が追加されています。
物件を選ぶと「業務報告方法」の説明画面になり、監視業務(ゲームプレイ)のルールや、操作方法(本作はキーマウ&パッドに対応)、業務時間(1ステージのタイムリミット)、特殊な異常現象の報告例など、実際のプレイに関するあれこれが分かります。基本的な操作方法やプレイ内容は前作と変わりません。
ちなみに、本作における「監視業務」のルールをざっくりまとめると…
複数の監視カメラのモニターを切り替え、「異常」がないか確認
異常を確認した場合、速やかに対象箇所をクリックして「報告」すること
午前0時~5時まで監視し続けること
そして、
異常が「4つ」発生しているのに見逃している
異常のない箇所を5回連続で誤って報告する(「特別手当」の場合、更に少なく3回)
この条件を満たしてしまうと「業務失敗(ゲームオーバー)」となってしまうので、慎重な業務遂行が必要となります。

まず最初の物件に選んだのが、「静岡県 玄岳ドライブイン」です。ここは、元々ロープウェイが併設されていた施設ですが、2000年代に閉鎖し今や廃墟となった場所。もうすでに、かなり不穏な空気感が全体を包んでいて心細いですが、業務を始めていきましょう。



心細さや恐怖心をなんとか自制しながら、まずは監視カメラをそれぞれ切り替えて、異常がないかパトロールしていきます。画面には、誤報告数や制限時間などの情報があり確認することが可能です。

前作同様、もしも異常が検知できない場合は、画面右下のアイコンをクリックして「暗視カメラ」モードにすると、発見しにくい異変を見つけやすくなることもあります。

ヘッドホンを装着し部屋を真っ暗にしてプレイしていると、ちょっとした物音にすら物凄くビビってしまうくらい怖い。これで異常現象に遭遇したらどうなるなんだ…!と思っていた矢先。


さっそく出ました。
ビビリながらも、急いで怪異が出現したポイントを長押しし異常現象を報告を完了。

監視場所に現れる「異常」は、白いオーブや霊体がとつぜん出現したり、椅子や机の位置変化や壁の落書きの追加、「あるはずのモノが無い」ことや逆に元々無かったものがさりげなく置いてあったりと、発見難易度もバラバラでバリエーションが豊富でした。


なにより前作と比べて進化していたのは、「異変」のコワさが段違いに増していたこと。とくに、異常の前触れがなく突然画面いっぱいに不気味な顔が現れるなど、前作よりもジャンプスケア的な演出がパワーアップしていました。


誤報告せず業務を制限時間までこなしていくと、無事ゲームクリアになります。前作と同じく、終わると「給与明細書」がもらえて、異常発見数などプレイ実績を確認することができます。
報告数を積み上げていくと、実績解除され新たなステージが解放されることもあります。

総じて本作は、実在の事故物件を舞台に、監視カメラを操作して現れる「異常」を報告するという前作のコンセプトを継承しつつ危険度と異常の種類がパワーアップしており、特により質の高い(想像を超える)現象の追加、実在物件の登場、暗視カメラなどによる視覚表現の強化されていました。
複雑な操作のないシンプルなゲームプレイは初心者でも取っつきやすく、ジャンプスケアに耐性があればぜひ体験してほしいと思います。


◆事故物件は本当に実在するのか?調べてみると…

廃墟や神社などの物件は管理されており、無断侵入や破壊・損壊行為、物品の持ち出し等は法的に禁じられています。本稿は、不法行為を助長するものではありませんのでご了承ください。
★長野県「ホテル・セリーヌ」
長野県某郡某町に存在するという、廃墟のラブホテル「ホテル・セリーヌ」。こちらのサイトによると、県道18号線沿いの長野県と新潟県の境に本当にあるらしく、1981年に開業し、その後90年代後半に入り閉鎖、2000年頃にはすでに廃墟化していたそうです。
ここには数々の心霊的なうわさ話が絶えず、その中でも最も代表的なのが「妊娠を苦に自殺した少女の話」です。

ある時若い女性がこの廃墟に連れ込まれ、男数人に乱暴されてしまったそうで、妊娠が発覚した女性はその現実に耐えられず自殺してしまいました。以来、このホテルでは自殺した少女の霊が頻繁に目撃されるようになる─というあまりにも悲しい話。
その不気味な「妊婦の絵」と奇妙な文章は実際にあるのか、さらにこちらのサイトでも調べてみると…

本当にマジでありました…!あートリハダ…怖えよ
ゲーム内では色んな部分がモザイク処理されていますが、実際の廃墟に行けば何が書いてあるのか判明するのでしょうか。妊婦の不気味な絵は、廃墟内に数カ所も書かれているらしく、さらに気味悪く感じます。なぜこの絵が描かれているのか?どんな意味が込められているのか、謎は深まるばかり。



廃墟自体かなり荒らされているようで、地元では有名な「信州最恐スポット」とのことです。
★静岡県「玄岳ドライブイン」

続いては、静岡県にある「玄岳(くろたけ)ドライブイン」。ここは伊豆スカイライン沿いに存在し、かつて「熱海高原ロープウェイ」が発着していた場所にあったドライブイン(飲食店・売店など)の跡地で、1967年に開業し、2005年に閉鎖しました。ロープウェイ自体は経営難などにより、わずか3年で閉業。
そのレトロな建物と絶景から、心霊スポットとして注目されている廃墟施設です。特に、当時世界最大級のゴンドラを使ったロープウェイの山頂駅舎が特徴的で、相模湾から駿河湾まで見渡せる景観が魅力だったとのこと。
ゲーム内では、謎の血で真っ赤に染まった公衆便所などが監視場所として、とりわけ印象深いスポットです。

この玄岳ドライブインの“いわく”ですが、かつて建物は、新興宗教「神幽現救世真光文明教団(しんゆうげんきゅうせいまひかりぶんめいきょうだん)」の本拠地として使用されていたらしく、廃墟化していた時期、建物内には「神」などの文字を含む赤いスプレーによる独特な落書きが多数存在しており、その異様な光景から心霊スポットとしても知られていたようです。

タイトル:『日本事故物件監視協会2』
対応機種:Windows PC(Steam)/iOS/Android
記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)
発売日:2025年12月18日
著者プレイ時間:3時間














