
2026年5月3日、浜松町の産業貿易センターにて、東京ゲームダンジョン12が開かれました。
そこで展示されていた『Dropping Drops』を試遊させていただきました。
DAW用のコントローラーで遊ぶ新感覚落ちものゲーム
本作は赤いドットを箱に入れていく落ちもの系ゲーム。ピンボールのような、パチンコのような、何とも言えない味わいの作品です。
上から300個の赤いDROPが落ちてくるので、それらをカタチという枠の中に入れていくのが目的です。それぞれのカタチには数字が書いてあり、その数字通りのスコアが入るので、なるべくデカい数字のカタチのなかに入れていきましょう。たまに宝石が入っていることもあり、これは一発で100点とのこと。絶対高倍率のところに入れたいですね!

注目すべきは、使用しているコントローラー。KORGの「nanoKONTROL2」で、本来ならDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)という音楽制作ツール用のコントローラーです。大量のつまみやスライダーが並んでいますね。
つまみはすべてのカタチに対応しています。低倍率のカタチは下に向けて、高倍率のところに入るように誘導するのが楽しいのですが、なかなか上手くいかず、そのジレンマが面白いですね。

そもそも既存のコントローラーと異なり、DAWコントローラーのつまみを回すという操作が面白く、ずっとくるくるしてたい気持ち良さがありました。
最後の一個が収まるまではゲームが続くので、納得いかなければカタチをひっくり返してもっと良いところに入るようくるくるするのもありです。
サラッと遊ぶのも良し、スコアアタックをガチるのも良しで、不思議な操作感とカジュアルな楽しさが同居する一本でした。

本作を開発する「Mindware」の代表・市川幹人氏にお話を聞かせていただきました。
――開発期間はどれくらいですか? 何人で開発していますか?
市川半年くらいですね。開発は主に僕一人がやっていて、音楽を『ゼビウス』や『ディグダグ』で知られる伝説的サウンドクリエイターの慶野由利子さんにお願いしています。
本作はサウンドトラックの中にSteamのDLコードが入っているという形で販売しているので、ぜひ手に取ってみてください。

――市川さんもゲーム業界は長いのですか?
市川1984年に日本ファルコムに入社して、87年には独立してM.N.M Software(現Mindware)を立ち上げました。開発実績としては任天堂の『カタチのパズル まるぼうしかく』や、メガドライブミニにも収録された『スラップファイト MD』『ベア・ナックルII』などがあります。
――苦労した点はどこですか?
市川正直言うと、全然苦労してないです(笑)。
自分は「マイコン・インフィニット☆PRO-68K」というイベントでよく講演会をしているのですが、そこで「コントローラーが変わるとゲーム体験も変わる」というテーマで話そうと思ったんですよ。
で、その話のために今作のプロトタイプを作ったんですけど、とても評判が良かったのでゲームとして売ろうと思いました。
強いて言えば、慶野さんの音楽に答えないといけないというところが大変でしたね。

赤いDROPを箱に入れていくというシンプルなルールながら、本作はコントローラーの工夫によって唯一無二のプレイ体験を実現しています。KORGの「nanoKONTROL2」を用いた“つまみを回す”操作は直感的でありながら奥深く、狙い通りにいかないもどかしさと、うまくハマったときの爽快感が絶妙に同居していました。
『Dropping Drops』はPC(Steam)にて配信中です。









