気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、dconn氏開発、PC/海外PS5/海外スイッチ向けに3月20日にリリースされたアイテム収集系2Dアクション『RUBATO』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、謎の勢力によって破壊された太陽系を修復するため冒険する2Dアクション。プレイヤーはカエルを操作し、長い舌を上手く使いつつ、太陽系を修復するためのアイテム(Planet Bits)を集めます。色々とカオスな展開も特徴。記事執筆時点では日本語未対応です。
『RUBATO』は、2,300円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
dconnこんにちは!ロンドン出身、22歳のインディーゲーム開発者、dconnです。『RUBATO』は私が初めて作ったゲームで、開発のほとんどを大学在学中に行われました。このゲームは、いわば私の「青春の産物」なのです。
一番好きなゲームですか…選ぶのはめちゃくちゃ難しいですね。3つ挙げてもいいでしょうか?
私はお下がりでもらった古いゲーム機ばかり遊んで育ったので、最新のゲームを遊ぶ機会は全然ありませんでした。そのため、お気に入りのゲームの多くは20年以上前のものになります。トップ3は、『ファイナルファンタジーVII(初代PS版)』、『洞窟物語』、そして『killer7』です。最近のゲームからさらに2つ選ぶなら、『DEATH STRANDING』と『Project Zomboid』でしょうか。
…あ、全部で5つになっちゃいましたね。世界にはこんなにたくさんのゲームがあるのに、たった1本だけ選べと!?
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
dconn本作は大学生に「好きなものを何でも作っていいぞ」と自由にやらせてみたらどうなるか…その答えです。プレイしてもらえれば、私が一切手加減せず、やりたいと思ったことをすべて詰め込んだものだとわかってもらえるはずです。
特定のジャンルに縛られていないこと、それこそが『RUBATO』の特徴だと思っています。「プラットフォーマー(2Dアクション)ってこういうものだよね」という皆さんの予想を、良い意味で裏切るような作品にしたかったのです。
このゲームは、いわゆる典型的なプラットフォーマーではありません。探索重視のステージデザインを採用していますし、ストーリーもかなり重厚です。さらに、クリエイティビティの限界に挑んだ「ボーナスエリア」も用意しました。プレイした時に、これまでにない新鮮さを感じてもらえたら嬉しいです!
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
dconnああ!なんて意地悪な質問なんですか!一番好きなゲームと同じですよ!全部をリストアップするなんて不可能です!?
友人たちはこのゲームを『スーパーマリオ オデッセイ』と「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」を掛け合わせたものみたいだと言います。まあ、実際その通りなのではないでしょうか?私は任天堂のゲームが本当に大好きで、その影響は本作の至る所に滲み出ていると思います。
本作は、私のゲームへの愛だけでなく、テレビや映画、アートへの愛からもできています。もし皆さんもゲームを愛しているのであれば、私がどんなゲームを愛し、どんなゲームと共に育ってきたのか、その一端を『RUBATO』から感じ取ってもらえると嬉しいです。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
dconn初めて最初から最後まで通してプレイすることができたあの日のことは、今でも鮮明に覚えています。去年の夏、7月頃のことでした。涼しくも暑くも感じるような夜で、私はエンディング部分をプログラミングをしていたのです。
初めて最初から最後までプレイし、私は涙が止まりませんでした。あのような感覚は、これまでの人生で一度も経験したことがなかったのです。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
dconnフィードバックは素晴らしいものばかりです!想像していた以上にポジティブな反応ばかりです。もちろん、改善の余地もありますが、全体としてはすごく好意的に受け入れられています。
見た目は『マリオ』っぽいのに、プレイした人たちが「このゲームで人生観が変わった!」なんて言っているのを見るのは、最高に面白いです(笑)。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
dconn現在、6月初旬のリリースに向けて、かなり大きなアップデートに取り組んでいます。マップシステムの追加や、カットシーンのスキップ機能の改善など、プレイヤーから寄せられた大きな不満点に対応する予定です。
ゲームとしてはかなり珍しいことですが、本作の中でも最も厳しい批判を受けているということもあり、第2エリアのストーリーも調整するつもりです。他にも多くの変更を予定していますが、上記のものが目玉になりますね。このアップデートにより、まるで「ディレクターズ・カット版」を無料で手に入れたような感覚になってもらえたら嬉しいです。
そして、それが全部終わったら…のんびりするつもりです…休暇が必要ですからね!
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
dconnその6月のアップデートがリリースされたら、私が対応を目指す最初の海外の言語が日本語になります。これは本当に多くのリクエストをいただいているのです。今のところ、まだ具体的なことはお伝えできないのですが、ぜひ今後の情報を楽しみにしていてください!
有志翻訳については構いませんが、それを公式に採用する予定はありません。自分自身で、ゲーム内のテキストに加えられる変更をすべて監督したいと考えているからです。公式ローカライズ版がリリースされた際は、ぜひそちらをサポートしていただけると嬉しいです!
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
dconn全部OKです!これに関してルールは一切ありません。ただ、常識の範囲内でお願いしたいのと、まだ本作の「サプライズ」を知らない人たちのために、ネタバレだけは気をつけてください!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
dconnすでに本作の英語版をプレイして楽しんでくれている日本のプレイヤーの方もいらっしゃいますよね。本作をサポートしてくれていること、そして日本語対応を辛抱強く待ってくれていることに、本当に感謝しています!
皆さんがいるからこそ、「本作を遊びたいと思ってくれる人が海外にもいるんだ」と信じられるのです。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に900を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








