気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Dazed Games開発、PC向けに8月20日にリリースされた物理演算釣りシミュレーター『How to Fish』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、シングルプレイおよび最大4人でのオンライン協力プレイに対応した、一人称視点による物理演算ベースの釣りシミュレーター。プレイヤーはひょんなことから漂着した小さな島で、道具など一切持たない状態からスタートし、魚を釣ってはシメて売りさばき、お金を稼いで道具や武器を購入していきます。日本語にも対応済み。
『How to Fish』は、880円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Carl-Vilhelm私たちは高校時代に出会った、スウェーデン出身の2人組ゲーム開発者です(私Carl-Vilhelm と友人のMelvin)。
私が一番好きなゲームを挙げるなら、これまで最も多くの時間を捧げてきた『リーグ・オブ・レジェンド』だと思います。Melvinは『Battlefield』とのことです。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Carl-Vilhelm本作が他の作品と少し異なっている点は、「ゲームの感触」と「物理挙動」にあると思っています。キャラクターが扱う武器やアイテムが思い描いた通りの手応えになるよう、プレイヤーの操作感の調整にはとにかくじっくりと時間をかけました。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Carl-Vilhelm元々は2022年のゲームジャム(制作期間1か月)で『How to Fish』のプロトタイプを制作したのが始まりでした。そのゲームジャムのテーマが「海岸」だったこと、そして私たちが二人とも若い頃に『Ridiculous Fishing』と言うモバイルゲームをプレイしていたことから、そのアイデアを自分たちらしいカートゥーン調の物理演算スタイルでFPSに落とし込んでみようと考えたのです。
このプロトタイプは、水中に垂らした釣り糸を引き上げて魚を空中に放り投げ、画面をタップしてそれを撃ち落とすという内容でした。この開発には1~2か月ほど取り組んだのですが、大学の課題や他の作業が忙しくなったため、私たちは一旦このプロジェクトを離れることとしたのです。
その後、2025年にSteamでリリースした私たちの最初のゲーム『Out of Hand: Deluxe』が思うような結果にならなかったことから、再び『How to Fish』の開発を再開することに決めました。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Carl-Vilhelm開発初期からリリース後に至るまで、数多くのハイライトがありました。中でも一番大きな出来事は、Evil Landfallからサポートを受けられたことです。彼らは約10年間にわたって私たちが作りたいと思うようなゲームを手掛けてきたスタジオでしたので、Melvinと私が高校で出会った頃から私たちにとって憧れの存在でした。彼らが私たちのメールに返信し、興味を示してくれた時は信じられない気持ちでしたし、味方になってくれたことを心から嬉しく思っています。
また、本作のリリースが成功した後は、配信者の方々の実況プレイを観たり、本作に関する記事やプレイヤーからのフィードバックを読んだりするのもとても楽しい時間となっています!
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Carl-Vilhelm圧倒されるほどの量のフィードバックが届いています!メールやDiscordのメッセージ、TikTokやInstagramのコメント、そしてあらゆるプラットフォームでプレイヤーの皆さんからの投稿がたくさん送られてきています。そのすべてにお返事することは流石に不可能なのですが、一つひとつの声を本当に嬉しく思っています。
中でも一番嬉しかったのは、自分たちが何年も試聴してきた配信者の方々が、配信の最後に「このゲーム、面白かったよ」と言ってくれたことですね。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Carl-Vilhelmさらなるコンテンツ追加を求めるリクエストをたくさんいただいているので、今月中はそこに注力するつもりです。リリース後の最初の2週間は、できる限り多くのプレイヤーの方々に快適に遊んでいただけるよう、バグ修正に全力を尽くしました。現在は重大なバグの多くを解消できた(と思っている)ため、さらなる要素を楽しみたい方向けの追加コンテンツ開発に着手しています。
もし作業がスムーズに進めば、数週間後に開催されるSteamオータムセールに合わせて、いくつかの新要素をお披露目できるかもしれません。
――本作の日本語対応状況について教えてください。実装の内容や大変だった点、日本からの反応はどうでしたか?
Carl-Vilhelmゲーム内のすべての翻訳については、LockItというスタジオに依頼しました。日本語ローカライズに関する具体的なフィードバックはまだ直接受け取っていないので、正確に翻訳されているといいなと思っています。(笑)
LockItとは非常にスムーズに仕事を進めることができたので、今後のアップデートに関しても引き続きパートナーシップを維持していく予定です。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Carl-Vilhelmもちろんです!どなたでも『How to Fish』の配信や収益化は歓迎します。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Carl-Vilhelm驚くほどたくさんのフィードバックをいただき、本当に感謝しています。本作をプレイしてくださった方、そして私たちに連絡をくださったすべての方に、心から「ありがとう」とお伝えしたいです!
これからも『How to Fish』の開発を続け、皆さんに楽しんでいただけるような新しい面白いアイデアをどんどん形にしていきたいと思っています。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に1,000を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








