
コマンドRPGの歴史は長く、日々進化を遂げ、今や多くのジャンルに枝分かれしています。
限られたリソースを駆使し、属性相性を見極め、ときにダイスの女神に祈る……敵の大技が来る前に体力を戻しきれるかどうかの瀬戸際は、たいへん脳汁が飛び散りますよね。
そんな古き良きコマンドRPGを改良するクリエイターがここにもひとり。ディベロッパーのMokomuGameの作った『ホワイトクロス』は、『ロマンシング サ・ガ』や『Library of Ruina』といった傑作RPGへのリファレンスを感じさせるゲームでした。
それだけでもマニアックなのに、このディベロッパーの業が深いところは、登場人物が全員乳のデカいメスケモであること……!
高度に練り上げられた超高水準のコマンドバトルに、ムッチリしたメスケモたちの愛と冒険の物語が交錯する、唯一無二のインディーゲーム……ついに完結です。しかも本作は、2019年ごろから約7年にわたって制作されてきた作品。無料版の公開から3年以上を経て、ついに物語の結末が描かれることになったのです。

『ホワイトクロス』は、Steamで無料でゲットできる長編コマンドRPG。
ムチムチしたメスケモがババンとメインアートに登場していますが、本作の中心はあくまで本格的なコマンドRPG。もちろん、匂わせ表現は山ほど出てきますが。
本作だけでも50レベルまで遊べるという太っ腹なゲームですが、この度『ホワイトクロス ピュリファイ!』という有料DLCが発売。これにより、ストーリーの完結まで遊ぶことができるようになりました。
無料の本編とDLCを合わせ、なんと80時間以上ものコンテンツが収録されているとのこと。そのあいだ、お乳の大きいメスケモが映らない瞬間はないかもしれません。

舞台は、動物が知性を持って平和に暮らす世界。突如として現れた「魔王」により、あらゆる民が洗脳されてしまいました。
「光の教団」は魔王に抗う組織を立ち上げ、「おねんね村」に住む「ミルラ」に声をかけます。ミルラはふたりの妹を残し、魔王討伐へ向かいました。
時は経ち、次女である「ミルネ」は、村の東に出た魔物を倒すことになります。そのちょっとした依頼が、彼女の運命を変える大きな冒険に発展していくのでした。

メスケモとしての魅力は画像を見てもらうとして、筆者がぜひともオススメしたいポイントはRPG部分。これ、マジでコマンドバトルRPGが大好きな人が作っております!
基本的には装備を整えて、レベルを上げ、属性相性を突いていくデザインではありますが、ところどころに名作RPGへの目配せが効いています。

まず、アイテムが装備式です。「スキルアイテム」という項目にひとつだけアイテムを持っておけるため、蘇生はクールタイム式です(その代わり残数は無限)。
アイテムの数でゴリ押せず、戦闘中のMP回復もほぼできないために、ムダに長期戦にならないあたりは明らかに『サガ』シリーズの影響を感じます。
なおかつ、戦闘終了後はHPが全回復するため、ひとつひとつの戦闘と全力で向き合うことができます。

もちろん「閃き」も存在します。同じ武器種を使っていると、突然キャラの頭上にピコーンと電球が点灯し、新技を覚えるアレです。レベルアップで覚えるスキルと、閃きで手に入れた武器種依存の技は、合わせて7つまで戦闘に持ち込むことが可能。これまた延々と考え込めるくらいちょうどいい数なんです。

感心した点は他にもたくさんあります。たとえば、パッシブスキルの項目。
本作ではダンジョン内に点在するスターキャンディを集めることで、パッシブスキルを解放できるわけですが(つまりゲーム進行上、同時に開けられるパッシブスキルに天井がある)これの付け替えが非常に重要です。
レベリング時は各武器のマスタリーに振っておいて、ボス戦前には回復力を上げてヒーラー特化にするなど、ちょっとした操作でビルドを自在に変更できるのです。

装備品周りも嬉しい作りです。
本作における通貨「キャンディ」は、実質的に有限。一応ザコ敵ととんでもない回数戦えばちょっとは増えるものの、あまり現実的ではなく、大抵は道中で拾ったりサブクエストの報酬で貰ったりした分をやりくりする羽目になります。つまり、新しい街に着いて店売りのアイテムを全部買う……というRPG的当たり前が起きません。
「これを買うか、それともこっちか?」と、ショップを前にしてもあれこれ悩むことができるわけです。

何から何までコマンドバトルRPGの良し悪しを徹底研究しており、あんまり気持ち良くない仕様を“伝統だから”と無意識的に取り入れない姿勢を感じる、大変素晴らしい作品です。
そのうえ、ボスの攻撃がとっても苛烈ッ! 序盤から殺意マシマシで襲いかかってきます。
ある程度以上強い敵との戦闘中は、背景で敵キャラのセリフがスクロールされ、『Library of Ruina』の影響も感じます。そりゃボスも強くなるわな……!

と、RPG的な醍醐味について語りましたが、難易度選択もありますし、お乳の大きいメスケモを眺めるためだけに遊ぶのもGOOD。
ストーリー中も洗脳されてちょっとおかしくなっちゃったメスケモがいっぱい出てくるものだから、筆者はケモナーではないですが少しだけヘンな気持ちになってしまいました。
「自分はメスケモには興奮しないんだよな……」という方も、「難しそうなRPGはちょっとな~」という方にもオススメ!(つまり全ゲーマー)
ベースゲームである『ホワイトクロス』は無料ですし、ちょっと遊んでみてください。性癖と同じくらい奥深いゲームシステムがあなたを待っていますよ!
『ホワイトクロス』はPC(Steam)にて配信中。DLC『ホワイトクロス ピュリファイ!』は、有料DLCとしてPC(Steam)向けに1,050円で販売中です、











