気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、ThinMatrix開発、PC/Mac/Linux向けに11月24日リリースされた生態系シミュレーション『Equilinox』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、惑星の生態系を構築するサンドボックスシミュレーション。惑星における環境バランスを考えながら動物や植物を進化させていき、多様性のある世界を創り出していくことが目的です。生物は陸上だけでなく空や水中にも存在します。植物を多くして緑豊かな惑星にするのか、それとも厳しい環境でも生きられるよう動植物たちを変えていくか、水の惑星にするのか、すべてはプレイヤー次第です。記事執筆時点で日本語には未対応。
『Equilinox』は1,010円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Karl Wimble氏(以下Wimble氏):26歳のインディーゲーム開発者でYouTuberのKarl Wimbleです。イギリス出身ですが、今は南スウェーデンに住んでいます。大学でコンピュータサイエンスを学んでいた時、ゲーム開発に興味を持ち始めました。およそ6年前、初めての作品となる『Socuwan』の開発を始め、同時期にゲーム開発に関する動画をYouTubeに投稿し始めました。それから2、3年後、YouTubeの視聴者たちとPatreonからの金銭的なサポートもあり、フルタイムでゲーム開発に取り組み始めることができました。ゲーム開発の他には、料理やスポーツ、自然を満喫することが好きです。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Wimble氏:2015年、一つ前の作品のKickstarterを行いましたが、これは失敗に終わりました。その時、資金の調達を必要としないより小さなプロジェクトを始めようと思い、それが『Equilinox』だったのです。当初、本作は2、3ヶ月かけて開発するプロジェクトのはずだったのですが、私自身が本作のコンセプトを気に入ってしまい、3年にも及ぶ巨大プロジェクトとなってしまいました!本作の開発は私一人で全て行なっていますが、YouTubeのコミュニティがモチベーションの維持の助けとなった他、本作をより良くするためのフィードバックや意見もいただきました。
――本作の特徴を教えてください。
Wimble氏:本作はサンドボックス自然ゲームで、プレイヤーは独自の生態系を作り出すことができます。ある意味都市建設シムに似ていますが、本作では都市ではなく生態系を作り、管理するのです。本作には静かな落ち着いた感じがあり、ストレスだらけの一日の後、リラックスするには最適ですよ!本作は完全に自然をテーマにしたゲームですので、忙しい都会の生活から逃げ出すにはぴったりです!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Wimble氏:私はずっと自然に魅了されてきましたので、本作は私の人生における実体験からインスパイアされていると言えます。子供の頃、母には庭にいる動物や植物について教えられ、それぞれが生態系の中でどのような役割をしているのか教わりました。成長するにつれ、ガーデニングにも興味を持ち始め、今でも自分で野菜を育てています。これが本作におけるメインのインスピレーションで、私の二つの情熱である自然とゲーム開発を組み合わせることができたのは、本当に楽しかったです。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Wimble氏:やっとリリースすることができましたので、これから数ヶ月をかけてより多くの言語に対応させていく予定です。日本のプレイヤーの皆さんには、ぜひ本作を日本語で楽しんでもらいたいと思っていますので、実現できるように頑張りたいと思います!YouTubeでは世界中の方に視聴していただき、おかげで多くの方から翻訳のオファーも来ています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Wimble氏:世界の反対側にいるプレイヤーの方達に、私のゲームを楽しんでいただいているというのは信じられないようなことです!本作を楽しんでいただければ嬉しいですし、本作を遊んでたくさんリラックスしていただければと思います。スウェーデンから愛を送ります!
――ありがとうございました。
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