最近のローグライク系RPGを現実のボードゲームで作るなら?『宇宙大拍扁 / BIG BIA』キャラ強化の爽快感が凄い【デジボで遊ぼ!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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最近のローグライク系RPGを現実のボードゲームで作るなら?『宇宙大拍扁 / BIG BIA』キャラ強化の爽快感が凄い【デジボで遊ぼ!】

今回はボードゲーム要素を取り入れたドット絵のローグライトRPG『宇宙大拍扁 / BIG BIA』をお届けします。

連載・特集 プレイレポート
最近のローグライク系RPGを現実のボードゲームで作るなら?『宇宙大拍扁 / BIG BIA』キャラ強化の爽快感が凄い【デジボで遊ぼ!】
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デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回はボードゲーム要素を取り入れたドット絵のローグライトRPG『宇宙大拍扁 / BIG BIA』をお届けします。

本作は中国のインディーデベロッパーPixel House Gamesが開発し、INDIECNによって正式版が2022年6月10日にSteamで配信されました。「ボードゲームでローグライトRPGをプレイする」というコンセプトで作られた作品で、実際のボードゲームのように、箱やスコアボード、コマなどがゲーム画面に並べられます。

中国や台湾では、ボードゲームは日本以上に人気があります。台湾だとボードゲームカフェを結構見かけますね。筆者も行ったことがありますが、気軽に入れる店作りで、大学生や子連れの家族などライトな客層が多い印象でした。外国人と一緒にプレイして、外国語の勉強に利用しているというグループもいました。

一方の中国ですが、ボードゲームでプレイされているのは、ほとんどが「三国殺」という、三国志をベースとしたカードゲームです。中国でボードゲームと言えば「三国殺」を指すというぐらい流行っていましたね(日本語版も発売されていますが、あまり流行っていないようです)。ただそれ以外のボードゲームもプレイヤーは多く、多数の作品が中国語に翻訳されています。

本作は、実際にボードゲームを箱から開けてプレイするような内容になっています。プレイヤーは仲間達を従えたり、パワーアップをしていきながら、ダンジョン踏破を目指すというローグライトRPG。キャラの個性を上手く活かして戦うのが攻略の鍵とのことですが、果たしてどんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう!

開封のワクワク感!

ゲームを開始すると、タイトル画面にあるボードゲーム箱の開封から始まります。ゲームのコンセプトを説明したカードを取り払うと、その下にコマやカードが並んでいました。実際のボードゲームのような作りになっていて、ボードゲーム好きな筆者としてはニヤニヤしてしまいますね。

先程の箱はいわゆるコアセットで、それをベースに拡張パックをプレイしていく形になります。要するに、拡張パックの数だけ、新しい冒険ができるということですね。DLCを追加しやすい形にもなっています。TRPGで言うところの、ルールブックとシナリオの関係ですね。まずはチュートリアル(教程)の箱から。

メインのゲーム画面。上半分はマップになっています。下中央のボードは、アイテムや仲間など、ゲーム中に手に入れた物を置いておくインベントリ。その左はヒーロー(プレイヤーキャラ)や仲間を配置するボードになります。インベントリ右のレバーは、クリックするとターン終了。

今回はチュートリアルなので、マップは簡単になっています。赤い旗が現在のプレイヤーの位置。Xマークのパネルに止まると、戦闘が発生します。実際のゲームでは進路の分岐がありますが、現在は右にしか進めません。とりあえずGO!

Xマークのパネルに止まったので、敵が出現しました。戦闘開始です。戦闘のルール自体は簡単で、自分のキャラボードに置かれたキャラをクリックすると、正面の敵に攻撃を仕掛けます。正面に敵がいなければ、ドラッグ&ドロップでキャラを移動させることも可能。

それぞれのキャラには、攻撃力とHPがあり、攻撃を仕掛けるとその攻撃力で敵にダメージを与えます。現在のヒーローキャラは攻撃力5で、敵のHPも5なので、1回の攻撃で倒せますね。ヒーローキャラのHPが尽きたらゲームオーバー。最初からやり直しになります。

それとプレイヤーキャラを置くボードが色分けされていますが、どこで攻撃したかによって、その色のエナジーチップが手に入ります。チップは左下のボードに置かれ、スキル使用時に消費されます(後述)。

とりあえず正面の敵を倒しました。1ターンに一度しか攻撃できませんので、やることが無くなったら、インベントリの横にあるレバーを引いてターン終了。敵の攻撃ターンに移ります。こちらと違って、正面にいなくても攻撃を当ててきます(ずるい)。攻撃力3あるので、2体分でダメージ6。ヒーローキャラのHPは10なので、一気に4まで減りました。

その後の2ターンで敵を全員倒しましたが、HPは1しか残っていません。あと一撃食らえば終わりですね。チュートリアルにしては、ギリギリな戦いを強いられます。死んだら最初からやり直しなので、注意して進んでいきましょう。

仲間とともに戦え!

次のマップに到達。新たなキャラ「盾兵」が仲間に加わりました。仲間は配置ボード上にそのまま出す以外に、ヒーローキャラと重ねることで、合成してパワーアップさせることが可能。ヒーローキャラのHPがあと1しかないので、合成しておきましょう。合成後は、盾兵の攻撃力・HPがそのまま足し算されます。またスキルも受け継がれます。

次の敵は、攻撃力11で最初の一撃で放ってきます。現在、盾兵と合成したことでHPは11になりましたが、攻撃を受ければ一撃で死んでしまいます。先程合成した盾兵のスキルに「盾防御」があるので、これを使いましょう。「攻撃ダメージを-1」と、効果自体はそれほど強力ではありませんが、即死は免れます。

それとスキルは、対応する色の列に配置しないと発動させられません。「盾防御」は黄色なので、一番上の列に配置する必要があります。またコストとして、前述したエナジーチップ(黄色)を必要数消費します。

さらに進んでいくと、また新たな仲間が登場。今回は人ではなくて犬ですね。HPが25もあるので、前線に置いて盾役として使いましょう。それと敵カードの右上に表示されている数字は「アーマー値」で、その回数だけどんな攻撃も受け止めます(ただし、攻撃を食らうたびにアーマーは1減少)。

アーマー値が0になると、「アーマーブレイク」となり、気絶状態になります。この時に攻撃を加えると、ダメージは2倍。気絶は次のターンで回復してしまうので、ブレイク後に攻撃できるよう、攻撃順を調整するのが良いでしょう。

敵を倒して、アイテム「黄宝石」を入手。アイテムは、キャラやアイテム同士で合成させられます。合成を繰り返すことで、どんどんパワーアップしていきますので、アイテムやキャラの上手い組み合わせを探していきましょう。

敵がわんさか出てきましたが、こちらも新たな仲間「善良」が加わりました。攻撃力は1しかありませんが、スキルは「敵全員にダメージ2。同じ数値だけ味方のHP回復」と、なかなか強力。ただスキルコストが高く、青のエナジーチップが3枚必要です。

何とか敵を殲滅して、チュートリアルクリア!実際のところ、何度か全滅してやり直しプレイしています。チュートリアルながら、ギリギリクリアできるような作りになっているので、初プレイで一発クリアは難しい気も。ちょっとの操作ミスで負けてしまいますしね。次は本編に進みましょう。

新たな冒険へ!

チュートリアルを終え、次の箱は「街頭」。舞台がファンタジーから現代に変わりました。このシステムだと、拡張パック次第でどんなシナリオでも作れますね。本作品はSteamのワークショップにも対応しており、キャラやアイテムを自作することができます。

プレイ前に、出撃させるヒーローキャラと仲間を選択。現在のヒーローキャラは「無名の華」(攻撃力3・HP24)で、スキルも何も無い平凡なキャラです。仲間には「屈強な男」(攻撃力5・HP40)と、「臆病者」(攻撃力1・HP20。付属カードが無いと次のターンに攻撃力0)。「屈強な男」は良いとして、「臆病者」は使いづらそうですね。控えにいる「智者」(攻撃力2・HP20)と取り替えてしまいましょう。

マップの一番左からスタートし、一番右を目指します。Xマークは前述したように、敵とのエンカウント。「!」や「?」マークはイベントが発生します。出発前に3枚の仲間カードから1枚を選んでゲット可能。貫通攻撃のできる「弩車」、回復呪文持ちの「修道女」、2回攻撃のできる「オーバークロッカー」と、どれも良さそうですね。「オーバークロッカー」を選んでみましょう。

オーバークロッカーの能力を合成したプレイヤーキャラですが、2回攻撃だけでなく、敵からのダメージを-6できるスキル「元能護盾」も持っています。現在の敵の攻撃力は3なので、スキルを毎ターン使って、攻撃を仲間に任せれば、ノーダメージで倒せますね。

敵を倒すと、3枚のアイテムカードから1枚を選べます。ローグライトカードゲームでお馴染みのシステムですね。この後、さらに仲間カード「弩車」をゲット。「屈強な男」と合成し、貫通攻撃スキルを手に入れました。

「!」マークのパネルに止まると、イベントが発生。物乞いがお金を要求してきました。100ゴールド与えるかどうかの選択です。渡してみたところ、アイテム「ビデオテープ」が貰えました。合成すると、「戦闘開始時に、赤のエナジーチップを1枚もらえる」というスキルが身に付きます。「屈強な男」と合成しておきましょう。

ポーションマークのパネルでは、買い物ができます。ただ、どのアイテムも結構高くて、今の所持金では厳しいものがありますね。おとなしく店を出るしかないようです。

仲間の智者がスキル「隣接する味方のHPを毎ターン3回復」を身に付けました。これでプレイヤーキャラが「元能護盾」で攻撃を引き受けつつ、後方から回復していくことで、ほとんどダメージを受けずに戦闘をこなせます。カード合成を繰り返すことで、チート状態になってきましたね。どんどん強くなれる爽快感が、本作の面白さでもあります。

「?」マークのパネルに止まったところ、酒場で力自慢の男が対戦相手を求めていました。どこかで見たようなキャラですが、戦うかどうかの選択。挑戦を受けてみたところ、HPを減らしながらも何とか勝利しました。アイテム「問題集」をゲット。6ターンに一度、「テスト」が手に入ります。敵に使うと気絶状態にできる、強力なアイテムです。

様々なアイテムとの合成を繰り返し、スキルを身に付けまくったプレイヤーキャラ。レベルアップもあり、「元能護盾」のダメージ減少量が15にもなりました。味方に貫通攻撃持ちや、回復能力持ちもいます。これだけ強くなれば、負けることは無いでしょう(多分)。

マップの一番左までたどり着き、ボス戦に突入!無敵状態だと思っていたのですが、敵のボスはこちらがスキルを使うたびに、大ダメージを与えてきます。果たして勝つことができるのか。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

爽快感のあるカード強化のローグライトRPG

本作の売りは、やはりカードの合成でしょう。HPや攻撃力はそのまま足し算され、スキルも追加されます。同じ色で重ねるなど制限はありますが、仲間カードやアイテムカードをどんどん合成していくことで、自由に強化していくことが可能です。

本作では、条件をクリアすることで、新シナリオがアンロックされていきます。またSteamのワークショップで、キャラやアイテムMODを追加することも可能。現在、言語は中国語と英語のみですが、英語への対応は完全ではなく、部分的に中国語になっている所もありますね。MODも含めて拡張しやすく、可能性を秘めた作品なので、今後の展開にも期待したいと思います。

製品情報

『宇宙大拍扁 / BIG BIA』
開発・販売:Pixel House Games、INDIECN
対象OS:Windows
リリース日:2022年6月10日
通常価格: 1,520円
サポート言語:中国語(簡体字)、英語
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/585020/__BIG_BIA/
※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字・繁体字を日本の漢字に置き換えています。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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