2026年8月26日から30日にかけて、ドイツ・ケルンで世界最大級のゲームイベント「gamescom 2026」が開催されました。会場ではRemedy Entertainmentが手掛ける『CONTROL』の続編『CONTROL Resonant』の実機デモが公開され、Game*Sparkも開発スタッフによるハンズオフ形式のプレゼンテーションを見る機会を得ました。
前作の主人公ジェシー・フェイデンに代わり、本作でプレイヤーが操作するのはその弟ディラン・フェイデン。前作では敵側にいた人物が、今度はマンハッタンで発生した超常的危機に立ち向かう“予想外のヒーロー”となります。ジャンルについてRemedyは「三人称アクションRPG」と説明しており、世界についても「オープンワールド」ではなく、あえて“オープンエンドなワールド”と表現していました。
今回披露されたのは、モールドに侵食されたエリア「The Park」を探索し、そこに潜む強力な存在「Resonant」を討伐する一連の流れです。
モールドを食べ、壁と天井を歩く。マンハッタンに広がった超常現象
「The Park」は、前作にも登場したモールド(かび)によって完全に侵食されたゾーンです。オールデスト・ハウスから外へ漏れ出したのはヒスだけではなく、モールドもマンハッタンへ流出しており、この一帯を飲み込んでしまったと説明されました。
今回のクエストでは、Resonantを追うために4つのモールドサンプルを探し出し、なんとディラン自身がそれを食べる必要があります。モールドは人間に食べてもらうため美味しそうな匂いや味をしているそうで、食べた者を傷つけたいのではなく、ただ自分と同じ存在に変えようとしているそうです。怖い!
探索面で目を引いたのが「Shift」と呼ばれる能力です。ディランは重力方向を変化させることで、壁や天井をそのまま足場として移動できます。ゾーン内にはショートカットのほか、FBCの研究施設やサイドアクティビティなども配置されており、ひと続きの巨大なオープンワールドというより、探索密度の高い広大なエリアを攻略していく作りになっているようです。

また、テキスト形式のメモ、FBCの資料、フィールドレコード、オーディオログといった収集物も多数存在します。探索中にはキャラクター強化用のリソースも発見でき、デモでは3つ集めることで永続的に最大体力を増加させるアイテムも紹介されていました。世界設定を読み漁る楽しさは、本作でもかなり健在そうです。
銃撃+投擲主体だった前作から一転。ガードもパリィもない近接アクションへ
戦闘は前作から大きく様変わりしています。ディランが使用するのは「The Aberrant」と呼ばれる変形武器で、デモでは素早い攻撃を繰り出す双剣、コンボの締めに使用する回転刃、敵を弱体化させるドリル形態などを切り替えながら戦っていました。
敵には「Falter」と呼ばれるゲージがあり、これを削り切れば即座に処刑可能。処刑によって一時的に攻撃力が上昇する「Dominance」も発動します。また、身体に炎をまとわせる「Ignite」や岩石を発射する「Barrage」といった超常能力も存在し、Ignite中にBarrageを使えば炎をまとった岩石を飛ばすなど、複数の能力を組み合わせられます。

そして開発側が明言していたのが、本作にはガードもパリィも存在せず、防御手段は回避のみという点です。敵を倒せば体力が回復し、通常攻撃を当てれば能力用リソースが回復。さらに処刑によって攻撃力を高められるため、守りに入るよりも「能力を使う→殴ってリソースを戻す→敵を倒して回復する→また能力を使う」という攻撃的な循環を維持することが重要になります。
開発スタッフによるデモプレイは非常に滑らかでしたが、「ボタンを連打するだけのゲームではない」とも強調されていました。ジャスト回避によって一時的に与ダメージを増やすタレントなども存在し、攻撃と回避、能力の使用タイミングをうまく噛み合わせることで初めて戦闘の“流れ”が生まれるようです。
ボスを倒せば、その能力を奪える。ビルド構築も本格化
デモの終盤では、人間やモールドなどが融合した巨大なResonant「The Collective」との戦いが披露されました。本体への正面攻撃は効果が薄く、まず触手を破壊して弱点を露出させる必要があります。途中では正面からの攻撃を通さない装甲敵も出現し、さらに触手が床だけでなく壁や天井にも発生。Shiftで重力方向を切り替えながら、空間全体を使って戦うボス戦になっていました。

Resonantを倒すことで、新たな超常能力を獲得できるのも本作の重要なシステムです。撃破後はディランの精神世界「The Gap」へ入り、通常2~3種類の候補から新能力を選択。今回のThe Collectiveからは、腕からモールドの胞子を連射する「Spore Burst」と、胞子を撃つモールドの仲間を召喚する「Growth」が提示されていました。獲得できる能力は、倒したResonantの特徴に基づいているとのことです。
The Gapは戦闘外ならいつでも訪れることができ、能力や武器形態の変更、The Aberrantの強化、タレント取得、アーティファクトの作成なども可能。アーティファクトには特定条件で大きな恩恵を得られるものや、その代わりにデメリットを持つものもあり、戦う相手やエリアに合わせてビルドを調整するRPG的な要素がかなり強まっています。
強くなるたびに、世界もこちらへ牙を剥く「Resonant Cycle」
Resonantを倒すと、それでエリア攻略が終わるわけではありません。撃破後には「Resonant Cycle」と呼ばれる現象が発生し、その地域の敵がより強力になって復活。さらに、ゾーン内に存在する「World Feeds」と呼ばれるサイドアクティビティなども更新されます。
つまりプレイヤーがResonantから新能力を得て強くなる一方で、世界の側もそれに呼応するように強化されていくわけです。広いゾーンを一度探索して終わりにするのではなく、新たな能力やビルドを携えて再訪することに意味を持たせる仕組みとして面白そうでした。
RPG化に伴って会話選択肢も導入されていますが、メインストーリーのエンディング自体はひとつ。選択肢は主に「自分のディランをどんな人物として振る舞わせるか」を決めるためのもので、他の登場人物からの見られ方や反応にも影響します。一方、一部のワールドクエストでは選択によってそのクエスト自体の結末が変化するものもあるとのことです。
『CONTROL』を単純に大きくしただけではない続編
今回のプレゼンを見て特に印象的だったのは、『CONTROL Resonant』が単純に「前作をもっと広くした続編」ではないことです。主人公はジェシーからディランへ変わり、銃撃や超能力主体だった戦闘は変形近接武器を中心としたものへ。さらに防御ではなく、攻撃を続けること自体が生存につながる戦闘ループへと大きく作り替えられています。
その一方で、FBCの文書を拾い集めたり、モールドを真顔で食べさせられたり、意味不明な超常現象を妙に事務的に扱ったりと、『CONTROL』ならではの空気はしっかりと残っています。ハンズオフ形式だったため実際の手触りまでは判断できませんでしたが、壁や天井まで戦場にして近接武器を振り回す姿は、前作とはかなり違ったゲームになっていることを強く印象付けました。

『CONTROL Resonant』は、PC(Steam/Epic Games Store/Microsoft Store)/PS5/XBOX Series X|S向けに9月24日発売予定でうs.

¥9,570
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)










