今回は、养蛋人工作室Egg Hatcherの手がけ、Gamera Gamesが販売を担当しているPC向けタイトル『火山の娘』をプレイ!本作は、妻を亡くした父親が男手一つで娘を育てていく、マルチエンディング育成シミュレーションゲームです。
僕は『プリンセスメーカー』や『子育てクイズ マイエンジェル』などの子ども育成シミュレーションが大好きで、これまでに何十人もの子どもを育ててきた、いわばベテランパパです。
今回も、どこにお出ししても恥ずかしくない立派な淑女に育てちゃおうと思います!
◆男手一つで淑女教育開始!
剣と魔法、そして錬金術が盛んな「火山の国」に住む一組の夫婦がいた。
まず最初に娘と父親の名前を決めるんだけど、娘目線と父親目線のどちらに感情移入してプレイするか迷うな。
娘に「おじさん」って名前をつけるのも可愛そうだし、父親目線でプレイしよう。娘の名前はデフォルトの「ローズ」で、父親は「おじさん」に決めた。
そして時は流れ、娘のローズは5歳になっていた。妻はすでに亡くなっており、父親である「おじさん」が男手一つで育てていた。
ローズがベッドの下になにかを隠しているようだ。
父親がどのような行動を取るかで、娘のステータスや父親への評価が変動する。ワンパクに育つか真面目に育つかは父親であるプレイヤー次第なのだ。
子育てクイズゲームでは、回答者である僕の知識に偏りがあったせいで、娘は大抵オタクに育っていたなあ。本作の舞台は、人と魔族が争い合っている世界なので、身を守るためにもワンパクに育ててあげたい。
選択肢以外にも、娘と一緒に遊んだり、湖畔でお絵かきをしたりしてもステータスが変動する。それらの行動を取るたびに行動力の数値が減少するので、伸ばしたいステータスをしっかり考えて行動しなきゃいけないな。
行動力が0になって出来ることがなくなれば1日(ゲーム内では1ヶ月)を終える。これを42ターン繰り返し、娘を立派な淑女に育て上げてエンディングを目指すのだ。
◆子どもの成長は早い……!
家での生活以外に、街に出てお買い物をしたり、ファミレスでご飯を食べたり出来るぞ。
名前のあるキャラクターには好感度が存在し、おしゃべりをしたりプレゼントを渡したり出来るぞ。
一定ターンをプレイすると、一気に時が流れてローズは12歳になった。
5歳のローズちゃんは「お父さんお父さん」と懐いてくれていたが、12歳と言えば微妙なお年頃。「お父さんの服と一緒に洗濯しないで!」くらい言われてそうだよな。もしかしたらお父さんではなく「おじさん」呼びされているかもしれない。いやまあ名前がおじさんなんだけど。
そんな心配をしていたが、ローズちゃんはまだお父さん大好きっ子のままのようだ。良かった。
12歳になったローズは騎士学院への入学が決まっているらしく、これから“忘れられし森”と呼ばれる場所に探検へ向かうようだ。
森での探検はコマンド選択式のRPGパートで、次々に現れる敵を倒していく……のだけど、初回はチュートリアルイベントだったらしく、あっけなくやられてしまった。
今回は強制負けイベントだったけど、次回以降は絶対負けないように、さらに脳筋に育てることを固く誓う父であった。
◆年頃の娘は恋に学びに大忙し!
娘の成長に伴い、街でバイトをしたり、サイコロゲームで遊んだりと行動範囲もグッと広がった。
バイトで貯めたお金で新しい武器を買おう。意外にも、武器屋のおっさんにも好感度があるみたいだ。
もしかして武器屋のおっさんと結ばれるエンディングもあるのか……?そんな年の差カップルなんて、お父さん絶対許しませんからね!!!!コラッ、いやらしい目で娘を見るんじゃない!!
当然ながら好感度システムがあるのは武器屋のおっさんだけではなく、娘と同じ年頃のイケメンたちにも存在する。中年のおっさんと結ばれるよりはマシだけど、父親の気持ちとしては複雑だ。
好感度が一定に達したキャラクターは、RPGパートで仲間として一緒に戦ってくれる。本音を言えば父親以外の男と仲良くなって欲しくないんだけど、ここは我慢のしどころだ。
複雑な親心……。ギリギリッ!
どこの馬の骨とも知らぬ男に娘を取られるくらいなら……と、好感度を上げるターゲットを女子にしぼり、娘に百合教育を施す歪んだ父。
僕が選んだニナとモナは、キャラクター的な魅力はもちろん、RPGパートでも脳筋に育ったローズをサポートしてくれる能力を持っている。
将来はニナとモナのどちらかと結ばれてくれ!欲を言えば三人一緒に結ばれてくれたらお父さんの嗜好的に嬉しいな!(ニチャァとした微笑み)
そして残り6ターンになり、娘も大人のドレスが似合うほど美しい女性に成長した。
常にニナとモナと一緒に行動しているおかげか、彼女らの好感度は気がつけばマックスになっていた。いいぞいいぞ!
ただ、武器を買うついでにちょくちょく話しかけていたせいで、武器屋のおっさんの好感度もかなり上がってしまっていた。
おっさん同士、“僕”と仲良くしよう。僕とね!
初回プレイはクリアするのが寂しすぎて、無意味に街をウロウロするなどして、じっくり時間をかけてプレイしていました。8時間ほどでエンディングを迎えられました。
最初は男性キャラを徹底的に避けていましたが、どのキャラクターも魅力的で、イラストやテキスト量もしっかりあって、それぞれのイベントをこなすのも楽しかったです。
エンディングは50種類以上用意されているので、2周、3周と繰り返して楽しめます。僕はこの記事を書き終えたら5周目をプレイしてこようと思います!
『火山の娘』はSteamにて配信中。Steamサマーセール対象作品となっていて、7月14日まで15%オフの割引価格(1,105円)で購入できます。